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学校行事

高校2年生修学旅行(国外)リポート 2日目

2018/03/06

2日目の本日は、まずローマから遠く離れたナポリ郊外のポンペイの遺跡の見学から。これまで夏のサマースクールでは何度もこの名高い古代遺跡を取り上げていますが、3月の修学旅行で訪問するのは初めてのことです。暑くない、といことが今日はプラスに作用するはずです。

昨晩の遅いチェックインにもかかわらず、07:15にホテルを出発し一路南へ、南下するにつれ天気は回復。途中ナポリ湾を遠くに眺めながら10:20にポンペイに到着です。曇り時々晴れ間ののぞくまずまずの天候です。

ポンペイは紀元1世紀のヴェスヴィオ火山の噴火で短時間に火山灰に埋もれたため、当時の人びとの生活の様子がそのまま長期に保存されたという希有な遺跡です。北軽井沢の林間学級で浅間山のふもと鬼押し出し一帯が「日本のポンペイ」と言われるのを生徒たちは耳にしているはずですが、言うならばその本家本元の見学です。ポンペイでは、古代の劇場、市場、邸宅、立ち飲み屋、選択屋、パン屋、鉛の水道管、浴場、神殿などを次々に見学。車道にはわだちが残り、石製の横断歩道や馬をつなぎ止めるための綱を通す穴があるなど、ある意味で現代社会にあるものならたいていのものがほぼ2000年前(卑弥呼の200年前!!)備わっていたというその文明レベルの高さに、生徒達は感嘆していました。特に最近はコミックなどでローマ時代の浴場がよく知られるようになりましたが、二重構造になった壁面や高床式という2000年前のサウナのシステムなどは、実に驚きべきものでした。

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90分強の見学を終え、車中で食べるためのパニーニの弁当を積んだあとは、ローマにとって返し、午後には今度はローマ郊外のカタコンベの見学でした。ローマは雨です。カタコンベは、2〜9世紀頃のキリスト教徒を中心としたローマ市民の地下埋葬場所です。私たちが見学した聖カリストのカタコンベは、聖ペテロが迫害厳しいローマから逃れようとアッピア街道を歩いていると師であるキリストに出会ったという、往年の小説「クオ・ヴァディス」の舞台になったとされる場所のすぐ近くです。生徒たちは、簡単な説明を受けたあと早速地下数層に達する墓所の特に上層部分(どんどん掘り下げて行ったので浅い部分の方が古い)を、約45分間見学しました。魚、牧者、αとω、錨など、キリスト教のシンボルがすでにあちこちで使われており、3〜4世紀の古いフレスコ画も残されていていました。

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カタコンベの次は、オードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペックの往年の名画「ローマの休日」でお馴染みのサンタ・マリア・イン・コスメディン教会へ。つまり「真実の口」のある教会です。この真実の口の「真実」は、どうやら古代の下水の蓋だったようですが、それはともかく、生徒は2〜3人一組になり、ヘップバーンよろしく口に手をいれて記念撮影。今年も噛まれた人はいなかったようです。

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真実の口の次は、サンタンジェロ城の前で記念撮影。現在では城と言っていますが、もともとは五賢帝の一人ハドリアヌス皇帝とその一族の墓廟として造られました。プッチーニの歌劇「トスカ」第3幕、まんまと敵方に騙されていたことを知ったヒロインのトスカがここからテヴェレ川に身を投げるというシーンで有名です。ふと左手を見ると、小雨の中ライトアップされたヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂が目に入ります。ここは、明日の見学場所です。

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夕食はサンタンジェロの近くで。シーフードのリゾット、サルチンボッカ、それにピザが食べたいという生徒のリクエストでピザを追加しました。ホテル着は20:00少し前。今日は多少ゆっくり休めそうです。

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