2018/03/09
3日目の3月5日月曜日の沖縄の最高気温25度。朝は曇り空で晴れ間がのぞく時間もありました。日中は半袖でちょうど良いくらい暖かい日でした。現地の方によると、3月にクーラーをつけるほどの気温があがることは珍しいとのことでした。
本日はセンチュリオンホテル沖縄美ら海を出発し、班ごとにタクシー研修となりました。
今帰仁城跡、座喜味城跡、中城城跡、普天間飛行場と、斎場御嶽、旧海軍司令部壕、対馬丸祈念館の中から1つずつ選択し、班の必修見学地として、班別に行動を行いました。
2000年12月に今帰仁城跡、座喜味城跡、中城城跡、斎場御嶽を含む9つの資産が「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産リストに登録されました。その中には、最終日に行く首里城も含まれています。500年以上も前に栄えた場所が現在もこのような神秘的な形で残っていることに生徒たちは感銘を受けていました。
普天間飛行場は、宜野湾市のほぼ中央部に位置しています。戦前、この地域は数集落が点在する、甘藷等の栽培が行われていたのどかな農業地帯でした。しかし、戦争が終結して住民が避難先や収容所から帰郷すると、そこには昔日の面影もなく、米軍の前線基地が建設され、立ち入り禁止地域になっていました。その後基地の周囲に張り付くように、無計画に住宅が建設されました。その結果、いびつな街がつくられ、今日に至っています。強制接収後、数回に渡り基地の形態は変わりましたが、1972年の沖縄返還に伴い、国の提供施設・海兵隊普天間基地として使用されることになりました。
生徒たちはこの普天間飛行場を嘉数高台公園の展望台から見学しました。ニュースなどで目にしたことのある光景を実際に目にして圧倒され、緊張した様子でオスプレイを見つめていました。
対馬丸記念館では、疎開開始から対馬丸沈没、漂流、救出までの壮絶な体験を知ることができました。生徒たちよりも幼くしてこのような出来事に遭って、命を落としたりしてしまった子供たちのことを思うと、平和であることの大切さを改めて実感し、そしてもっと平和な世の中にしていかなければならないと考えさせられ、言葉にできない生徒たちの様子でした。この事件による犠牲者の方々の気持ちに思いを馳せる生徒たちの様子は神妙で、ただ観光に来ただけではないという自覚をしっかりと持ったものでした。
タクシーの運転手からは沖縄の文化や暮らし、歴史、名物、お土産について移動中に聞くことができ、最終日の国際通りでの自由行動がより楽しみになったようです。
タクシー研修の後は、飛行機で石垣島への移動となりました。
悪天候のために飛行機の到着が遅れるというアクシデントもありましたが、無事にホテルに到着することができました。石垣島で2泊するホテルは普段はなかなか宿泊できないようなリゾートホテルのために生徒はとても楽しみしていました。翌日の行程は朝からとても活動的です。