2018/03/10
国内修学旅行5日目の3月8日は、最高気温が25度で時折晴れ間ものぞく過ごしやすい1日でした。石垣島で過ごすのはこの日が最後となります。
まず、川平湾へ行きグラスボートに乗りました。グラスボートとは、船の底の中心がガラスになっていて、その左右に座って船に乗りながら海の水底を観察することができる船です。船に乗り込むなり、沖縄の透明な海を実感し、船が動き出してサンゴや美しい色合いの魚たちが見える度に感嘆の声が上がっていました。さまざまな色・形のサンゴや、カクレクマノミやウミヘビを見ることができました。
川平湾を出発したあとは石垣焼窯元に向かい、ここでは、シーサーのお面づくりを行いました。沖縄でよく目にするシーサーは家や人、村に災いをもたらす悪霊を追い払う魔除けの意味を持ち、屋根の上に設置されるケースが多いとされています。
今回のシーサーのお面の作成手順はまず型にねんどを貼り付けて形を作ります。そのあと、目や牙、ひげなどのパーツを貼り付けて仕上げます。生徒は和気あいあいと制作に取り組み、それぞれ個性のある作品になりました。焼きあがって、手元に届くのは2か月後です。焼きあがった作品を見るのが楽しみだという声が上がっていました。シーサーづくりを行った石垣焼窯元には愛知万博で展示された石垣焼の大皿が展示されていました。石垣焼は陶器とガラスがくっつきガラスの部分が薄いブルーに発色したものです。器にそそぐものの色によってグラスの色がかわり、陽の当たり方によって色の見え方が変わる沖縄の海を形にしたものです。この鮮やかで美しい石垣ブルーに魅入られる生徒も見られました。
その後は、石垣やいま村へ行きました。ここで、昼食の八重山そばを食べました。八重山そばは、修学旅行初日に食べたソーキそばとは少し違います。八重山そばは石垣島を含む八重山諸島で食べられているものです。八重山そばの麺は、平麺のソーキそばに対して細麺で断面が丸く縮れがないものです。また、食べる際には「ヒパーチ」という香辛料を使います。これは、胡椒よりもやや辛く、スパイスを加えたような香りのするものです。
やいま村には国の有形文化財に指定された赤瓦の古民家や、ラムサール条約に登録された名蔵アンパルがあり、それらを見学することができます。さらに水牛の池、カンムリワシ保護ケージ、リスザル園などの動物も多くいます。リスザル園ではリスザルが自然に近い状態で飼育されており、人慣れしているので生徒たちのバッグや肩、頭に乗るなどと自由気ままなサルたちに翻弄されつつ、その愛らしい姿に生徒たちは夢中になっていました。
やいま村を出発したあと、新石垣空港へ向かい、再度沖縄本島に戻ります。明日はとうとう修学旅行最終日です。どのような素敵な体験が待っているのか期待に胸を膨らませつつ、もうすぐ修学旅行が終わってしまうという寂しさが生徒達の表情にも浮かんできています。