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学校行事

中学校第2回校外学習を実施

2019/10/26

10月24日(木)、中学校の1、2年生を対象に、上野で校外学習を実施しました。1年生は東京国立博物館の常設展、2年生は午前中に東京都美術館の「コートールド美術館展」、午後に上野の森美術館の「ゴッホ展」を鑑賞しました。

駿台学園では全校生徒がiPadを所持し、学習活動に活用しています。今回中学1年生は、東京国立博物館のアプリ「トーハクなび」を利用し、iPadで展示の説明を聞きながら見学をしました。特に本館2階の「日本美術の流れ」のエリアでは、展示に近付くとiPadが自動的に情報を感知し、関連する説明の音声が流れ生徒たちはこれをイヤフォンで聞きます。縄文土器から、仏教美術、宮廷の美術とつづき、浮世絵を中心とした江戸時代までが紹介されています。美術のみならず日本史の学習に役立つ内容がよくまとまった展示であり、1年生にとっては日本の美術全体の流れを学習するよい機会となったと思います。

本館以外にも法隆寺宝物館や東洋館も見学しました。まさに、同時期に行われている修学旅行で中学3年生が訪れている法隆寺に関連した宝物等を鑑賞できました。1年生が奈良を訪れるのは2年後のことになりまが、今のところは歴史の学習の一歩として、日本の仏教美術をアジアの中の位置づけも含めて学んでくれればと思います。

生徒は展示の中で興味を持った作品をiPadで撮影し、アプリケーションでリポートにまとめます。どの生徒も鑑賞しながらイヤフォンで解説を聞き、熱心にリポートを作成していました。

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一方、2年生は「コートールド美術館展」と「ゴッホ展」という、主に印象派に関連した展覧会を鑑賞しました。

イギリスはロンドンにあるコートールド美術館は、レーヨンの製造で巨額の富を築いた実業家、サミュエル・コートールドの収集した印象派やポスト印象派のコレクションを基に、1932年に開館しました。コートールドは、自身の鑑賞眼で絵画を選別し、購入していきましたが、それらは印象派や後期印象派の中の代表的な名作として教科書でも紹介されるものを多数含んでいます。特にセザンヌの作品群は世界有数のコレクションといえ、《大きな松のあるサント=ヴィクトワール山》などの風景画、教科書で必ずと言っていいほど目にする《カード遊びをする人々》、《キューピッドの石膏像のある静物》も含まれています。セザンヌだけではありません。今回の展覧会のいわば目玉は、マネが完成させた生涯最後の作品《フォリー=ベルジュールのバー》を始め、ドガ、ルノワール、ゴーギャン、スーラの作品群もまとめて見ることができます。この美術館の改修工事を機会に、今回まとまって来日となったわけですが、これだけの名作をまとめて見ることは、改修の終わったコートールド美術館を実際に訪れるしかない訳で、生徒は非常に好運であったと思います。

各セクションごとに代表作を細かく解説したパネルもあり、中学生にもわかりやすい展示になっていました。名作の力もあってか、生徒は集中してワークシートを完成させながら作品を鑑賞し、時間ぎりぎりまで見ている生徒も少なくありませんでした。

上野公園で昼食をとった後、午後は上野の森美術館で「ゴッホ展」を鑑賞しました。こちらは、ゴッホの作品を初期のハーグ派に影響された作品から、印象派の影響を受けた晩年の作品に至るまで年代を追って展示されており、この実に個性的な画家を理解する上で格好の展覧会となっていました。

ゴッホというと《ひまわり》に代表される色彩豊かで情熱的なタッチの作品を思い浮かべますが、初期の作品は色彩も暗く、一般的な「ゴッホ」像とはかけはなれています。私たちのよく知る「ゴッホ」がどのように形成されていったのか、それがよくわかる構成となっているのが、この展覧会の特徴です。ゴッホはその手紙もまた有名で、創作の秘密が窺える興味深い記述が多いのですが、今回は作品の横に、その作品に関連した手紙の一節もあわせて展示されており、理解の一助となっていました。

天候は曇りではありましたが、気温も涼しく、芸術の秋にふさわしい校外学習になったことと思います。生徒の鑑賞態度もよく、今回学んだことが、今後の学習に生かされていってくれればと思います。

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