2018/10/23
10月22日(月)から、4泊5日の日程で中学3年生の修学旅行が始まりました。今年は初日から天候に恵まれ、すでに頂に雪を戴いた富士山を右手に見つつ、新幹線は定刻通りに快晴の名古屋に到着しました。今年はフランス人の長期留学生も一緒に参加です。
名古屋での最初の見学地は、今乗ってきたばかりの新幹線と建設が始まったリニア新幹線をテーマとするJR東海のリニア鉄道館です。冒頭10分間で、天野館長自らが映像とパネルを使って、高速化を追い求めてきた日本の鉄道の歴史やこの博物館の特徴・見所を説明してくださいました。班別での見学では、生徒たちはワークシートを片手に、鉄道ファン垂涎のドクターイエローの内部に入ってみたり、臨場感溢れる動くジオラマに感動したりしながら、およそ2時間を忙しく過ごしていました。また、リニア新幹線の実験車両で使われているものと同じシートに座って時速500キロを体験するシミュレーション・コーナーで、車輪のないリニアは車体が殆ど進藤しないことを実感した生徒たちもいました。
12時にリニア鉄道博物館を出発し、バスの中で「名古屋飯」の弁当の昼食をとりつつ午後の見学地明治村に移動です。明治村は明治時代以降の日本の近代化に関するテーマパークであり、また近代化する前の日本はどのような状態にあったのか、そしてその日本がどのような変貌をとげたのかを、移築されたかつての建築物やその中にあるさまざまな展示物(100年前の実物の備品、機器を含む)を通して学ぶことができる野外タイプの博物館です。また、明治村には重要文化財の指定を受けている建物もたくさんありますが、旧帝国ホテルの中央玄関や聖ザビエル天主堂など、実際に目で見ることでめったに味わえない明治・大正期の空気を生徒達は感じていたようです。
さらに、動体保存されている蒸気機関車や日本初の路面電車(京都の市電)に実際乗ってみた班もありました。さらに、明治~大正の文豪である森鴎外、夏目漱石、幸田露伴といった人たちが実際に住んだ家や、昭和の作家井上靖が柔道の練習に励んだ旧第四高等学校の武道場を見学することで、文学や作家を身近に感じることができたと思います。かつて大阪にあった歌舞伎の芝居小屋を見学した班は、桟敷に座ったり花道を歩いてみたり、さらには舞台の下の「奈落」まで入ってみたりと、明治村でしかできない体験をしてきました。
名古屋市に戻っての夕食は班別で名古屋の町へ。班ごとに味噌カツや味噌煮込みうどんといった名古屋人のソウルフードに舌鼓を打ちました。充実した楽しい1日でした。