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学校行事

中3修学旅行リポート 第3日・奈良→京都

2018/10/25

 10月24日(水)、朝のうちは曇り空でしたが、徐々に天候が回復しました。修学旅行も折り返しの3日目となりました。

本日最初の見学場所は、春日大社です。藤原氏と縁の深い春日大社は今年創建1250年を迎えました。心地よい朝の澄んだ空気の中、奈良公園専属のガイドさんに従って左右に灯籠が並ぶ道を歩いて春日大社本殿に。そして鹿が草を食む姿が印象的な若草山を右手に見つつ、東大寺の三月堂まで移動しました。三月堂では不空検索観音をはじめとるす天平仏を見学。昨日見た飛鳥時代、白鳳時代とまた違う、豪華絢爛とした仏像でした。隣にある二月堂はこの午後に見学する清水寺と同じ舞台造りです。舞台の上からは大仏殿と秋の風情の奈良市を見ることができました。

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ほとんど旅行者も修学旅行生もいなかった三月堂・二月堂から坂道を下ると大仏殿です大仏 殿が、ここには老若を問わないたくさんの団体客がいました。話にはきいていたが初めて見る奈良の大仏は、やはり生徒に強い印象を与えたようです。ガイドさんの解説を生徒は熱心に聞いていました。いたるところにいる鹿をよけながら南大門へ。教科書で何度も見た運慶・快慶の手になる金剛力士像を見学後、バスで興福寺へ移動です。

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春日大社同様に藤原氏ゆかりの興福寺は、再建された中金堂が落慶・公開したばかりとあって、非常に混雑していました。まずは国宝館を見学。LED照明の採用により文化財へのダメージが軽減され、ガラスケースなしで仏像を見られるようになっています。生徒達に聞いてみたところ特に印象に残ったのは、やはり阿修羅像だったようです。興福寺では、五重塔の前で記念撮影。昨日の法隆寺の五重塔よりはかなり規模の大きい塔ですが、今日の午後は京都の東寺でも五重塔を見学する予定です。

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興福寺見学後は、車内で弁当を食べながら、宇治へ移動。12時過ぎに宇治平等院に到着。平等院は藤原頼通が父・道長から譲り受けた別荘を寺院に改めたものと言われています。十円玉のデザインでも知られる鳳凰堂の中に学級ごとに入り、定朝作と言われる平安仏の傑作阿弥陀如来を間近に見学しました。また、宝物館(鳳翔館)ではオリジナルの鳳凰像一対や雲中供養菩薩像を見学しました。

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平等院の次はいよいよ京都市内に入り、最初の見学場所は東寺です。真言宗の最も重要な寺院の一つである東寺は、多数の仏像からなる立体曼荼羅が知られますが、やはり生徒にはかなり見応えがあったようです。昨日来、あちこちの見学地で薬師如来や大日如来、四天王や邪鬼と言った共通するキーワードが出てきており、生徒もようやく仏教と仏像の世界が分かり始めたようでした。

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15:00に三十三間堂に到着。70人近くの仏師が創り上げた千手観音像がずらりと並ぶ迫力に生徒達は圧倒され、目を丸くしていました。特に今年はかひさびさに1,001体の千手観音が勢揃いしているとあって例年以上の人出で、幸運にも特設の高い通路から後段の仏像をよく見ることができました

順調に日程を消化し少し時間に余裕があったので、すぐ近くにある耳塚や、大阪の冬の陣のきっかけとなった「君臣豊楽・国家安康」の銘で知られる方広寺の鐘など、豊臣秀吉と関係の深い場所を見学しました。

最後の見学地は清水寺です。駐車場でバスを降りて、まずは通勤・通学時の駅なみにごったがえす参道をのぼって舞台まで移動です。残念ながら「清水の舞台」は修復工事中でしたが、舞台から見るたそがれの京の町は実に美しいものでした。「清水の舞台から飛び降りるつもり」とはよく聞く慣用句ですが、実際のその高さを見ることで、このことばの意味が理解できたことと思います。

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