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学校行事

中3修学旅行リポート 第5日 京都→東京

2018/10/27

10月26日(金)、4泊5日の修学旅行もいよいよ最終日を迎えました。生徒達は、目立った体調不良者こそいないものの、昨日の班別行動(公共交通機関を利用)を終えて、少々疲れが出ている様子です。晴天で気温は終日20℃前後の予報と、秋らしい過ごしやすい1日になりそうです。

ホテルを出発し、渋滞もなく09:10に嵯峨野トロッコ列車の亀岡駅に到着です。京都の中心からバスで小一時間の亀岡駅は、霧が出やすい場所だそうで、この日もひんやりとした空気に包まれていました。ほぼ満席のトロッコ列車で保津川沿いに20分ほど下る間、紅葉が始まった左右の山々が美しく、あと1か月もすればさぞ絶景であろうと思われました。列車はハロウィーン仕様、大江山(?)の青鬼まで登場するサーヴィスぶりでした。

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トロッコ列車を終点の一つ手前の嵐山駅で降りると、そこは小倉山です。百人一首の「小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ 」(貞信公藤原忠平)でよく知られる紅葉の名所ですが、このあたりの紅葉はまだ始まったばかりというところ。古典に登場する自然を実際に見ることも、この修学旅行のねらいの一つです。しばらく歩くと、竹林に。じつはこの竹林、最近インスタグラムなどでも大変な人気のスポットだそうです最後の見学地は二条城です。徳川慶喜が大政奉還を諸大名に表明したことで知られる二条城ですが、幕末・維新から150年となる昨年・今年はやはり注目度も高いとのこと。ゴージャスな唐門にタブレットのカメラを使いシャッターを切っていた生徒が多数いました。また、話に聞く「鶯張り」はどんな音がするのかと興味津々であった生徒たちは、実際のウグイスの声を自分の耳で確認していました。残念ながら襖絵などはこの数年の間にすべて複製に入れ替わってしまいましたが、見方を変えれば創建当時の華やかさを偲ぶことはできるようになったかもしれません。

が、観光客による心ない落書きも目立つようになったそうで残念です。

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さらに数分歩いて、10:00過ぎに嵯峨野の名刹天龍寺の裏手に到着。天龍寺では大きな雲龍図を描くための墨をすったとい伝えられる大きな硯石が印象的でした。足利尊氏・直義兄弟が吉野で崩御した後醍醐天皇の慰霊のために建てたという天龍寺は、過去たびたび火災にみまわれたそうですが、スケールのある明るい庭園は見事です。2日目・3日目は多くの仏像を、そして昨日の班別行動では多くの禅宗寺院の庭を見て来ましたが、仏像が好きな生徒と庭が好きな生徒と好みも多少分かれたようです。

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無数の観光客でもはや雑踏と化している嵐山をいましばら歩くと、眼前に渡月橋が現れます。台風21号で欄干が破損し、修理がやっと終わったばかりとのことでしたが、この日の桂川はいたって穏やかな流れ。渡月橋の名は、鎌倉時代に亀山天皇が満月の晩に舟遊びをすると月が橋の上を渡るように見え、その様子を「くまなき月の渡るに似る」と詠われたことに由来します。

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11:00過ぎに少し早い昼食を取り、その後は班ごとに嵐山で自由時間となりました。穏やかな日差しの中、生徒達は嵐山を満喫した様子で、両手にお土産を持つ姿も見られました。嵐山を後にすると、残す見学地はあと2か所です。

13時過ぎに太秦の広隆寺に到着。広隆寺には国宝第1号の弥勒菩薩半跏思惟像があります。この仏像の写真を、生徒もこれまであちこちで見てるはずです。照明を極端に落とした宝物館で見る弥勒菩薩は、非常に穏やかな姿をしていました。この宝物館には人を威嚇する不動明王や四天王のような「怖い」系の仏像もありますが、弥勒菩薩の与える安寧というものが、生徒にもよく伝わっていたようでした。

最後の見学地は二条城です。徳川慶喜が大政奉還を諸大名に表明したことで知られる二条城ですが、幕末・維新から150年となる昨年・今年はやはり注目度も高いとのこと。ゴージャスな唐門にタブレットのカメラを使いシャッターを切っていた生徒が多数いました。また、話に聞く「鶯張り」はどんな音がするのかと興味津々であった生徒たちは、実際のウグイスの声を自分の耳で確認していました。残念ながら襖絵などはこの数年の間にすべて複製に入れ替わってしまいましたが、見方を変えれば創建当時の華やかさを偲ぶことはできるようになったかもしれません。 

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充実した二条城での時間を過ごし、予定より20分遅れの16時ちょうどに京都駅八条口に到着。16:26に予定通り京都駅を出した新幹線は遅れることもなく18:43東京駅に戻ってきました。

この5日間は、生徒にとってまさに濃密な時間であったと思います。また、フランス人留学生とも仲良くなれて良かったと言っていた生徒も多数いて、この意味でも意義深かったかもしれません。残り少なくなる中学校生活ですが、この旅行で学んだこと感じたことを胸にさらなる成長を期待したいと思います。

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