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学校行事

中学3年 修学旅行リポート 2日目

2022/10/28

2日目 名古屋→斑鳩→奈良

10月25日(火)、修学旅行2日目は、昨日同様、朝から青空が広がっていました。

ホテルを出発した後、最初の見学地であるトヨタ産業技術記念館に向かいました。トヨタは初め繊維機械メーカーとして出発し、途中から自動車に主軸を移していった企業です。

「繊維機械館」に一歩足を踏み入れるとそこは大正・昭和初期の紡織工場が再現されているかのようでした。この建築は大正時代に建てられ、柱や梁や赤レンガの壁はそのまま使用されているそうです。「繊維機械館」の最初のコーナーでは糸を紡ぐ・布を織る簡単な道具から機械化した初期の紡機が展示されていました。18世紀中頃にイギリスで発明された「ジェニー精紡機」「ウォーターフレーム精紡機」「ミュール精紡機」などは手紡ぎ・手織りの時代から機械化への第一歩を踏み出した頃の紡機で、世界史で産業革命を学ぶ上で重要な項目の一つになっています。

人間が糸を紡ぎ布を織りだしたのは、紀元前5,000年以前とのことですが、この紡ぐ・織るという基本作業は、昔も今も変わりません。今回は、一部の展示紡機を実際に作動させた実演を見ることもできたので、作業をいっそう速く、省力化、自動化するための工夫を凝らし続けた結果技術が進歩しきたということを、生徒たちも具体的に感じることができたのではないでしょうか。

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その後、名古屋を後にし、一路奈良県斑鳩の法隆寺に向かって移動しました。

斑鳩の里に厩戸皇子(最近では聖徳太子とはあまり言わないようです)が斑鳩宮を造営したのは601(推古天皇9)年とされます。さらに厩戸皇子が、隣接する場所に亡き父用明天皇のための寺の建立を発願し、607(推古15)年ごろに完成したといわれるのが法隆寺です。斑鳩宮はは、皇子の死後いったん荒廃し、8世紀になり夢殿などのいわゆる東院伽藍が再建されたと言われます。一方の法隆寺も、一度焼亡し再建されたことが、今日では定説になっています。しかし、いずれにせよ、8世紀初頭までには今日残る伽藍が再建されていたことは間違いなく、それが故に世界最古の木造建築と言われています。世界遺産にも指定されている五重塔や金堂、そして本尊である釈迦三尊像の他、百済観音のある大宝蔵殿や救世観音が秋の公開中であった夢殿も見学し、飛鳥に朝廷がおかれた時代を中心とした数多くの美術工芸品を実際に目にすることができました。

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この日最後の見学先は、唐の高僧鑑真和上が創建した唐招提寺。唐招提寺は、多くの苦難の末来日をはたした鑑真和上が、759(天平宝字3)年に戒律を学ぶ僧侶のための修行の道場として始めた、和上の私寺でした。その後、鑑真の弟子の一人であった如宝の尽力により金堂が完成し、天平の息吹を今につたえています。講堂は平城宮の東朝集殿を移築したもので、平城宮の当時の姿を残す貴重な建築物となっています。生徒たちはそのほかにも、本尊の盧舎那仏や953本の手を持つ千手観音など、多くの国宝、重要文化財に興味をもって鑑賞しました。また、鑑真和上の墓廟も見学しました。

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唐招提寺を後にして、JR奈良駅前のホテルへと移動。この日もほぼ予定通りに日程を消化しました。明日は東大寺などの奈良の寺院の見学をし、午後はいよいよ京都に移動します。

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