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学校行事

中学2年生秋季校外学習リポート 4日目 今治→伊予西条→松山→東京

2019/11/30

11月29日(金)、3泊4日の校外学習もいよいよ最終日を迎えました。かなり冷え込んだものの、快晴のこの朝、今治国際ホテルからバスで瀬戸内海を左手に見ながら東に移動。最終日の午前は30万トンクラスの巨大な貨物船を作る今治造船の西条工場の見学です。

日本の造船業は世界の船の生産量のシェア25%を誇りますが、今治造船はその日本メーカー全体の35%を占める最大手です。まさに日本の造船業の牽引役です。工場のゲートを入ると、今治造船の社員の方がバスに同乗し、説明を聞きながら、車窓から工場内を見学しました。

船は完成が近づくとドックで組み立てますが、その前に広大な工場の各所で、鉄板を切り、それを曲げたり溶接したりして各ブロックに組み上げ、それに塗装を施して(さび止めの意味があります)ドックに運びます。ドックへの移動にあたっては、巨大なクレーンが活躍します。

暫時バスで見学した後、ドックの横で下車して、ここからは徒歩で見学しました。目の当たりにする船の大きさに、「ここまで大きいとは思わなかった」という言葉が生徒の口からもれていました。作業効率の向上のため、ドックを一隻の船が占有するようなことはせず、1隻を組み立てつつ、さらに次の船の組み立ても開始するということで、実際この日もドックには1隻半分の船が置かれていました。ドックは全長450メートルですので、ほぼ組み立てを終えた30万トンクラスの船(長さ300メートル程度)の後ろで、残る150メートルを使って別の船の組み立てが半ばまで進められています。

組み立てが完了すると、ドックに海水を入れて最終的な艤装作業を行います。現在ドックにある30万トンの貨物船も、12月9日に水に浮かべて次の工程へと進むとのこと。海には完成間近の船も浮かんでおり、まさに工場はフル回転の様子です。こうして工場内をめぐっていると、造船の巨大で複雑な作業工程が、連続してまるで早回しのように次々と展開していく印象で、非常に良く分かります。価格面で競争力を持つ中国、韓国と建造量で伍していくことはかなり厳しいとのことですが、今なお盛んな日本の造船業の力強さを目の当たりにする思いでした。

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その後、最後の見学地である松山に到着。松山というと俳句の街としても有名ですが、それは明治時代に活躍した正岡子規の功績によるところが大きいと言えます。子規は、俳句、短歌の革新に多大な貢献をし、日本文学そのものへの大きな影響を与えた人物です。正岡子規記念館は、そんな子規の生涯を分かりやすく展示しています。また、その後子規の生家である子規堂にも訪れ、子規が子どものころ子規が勉強した部屋等も見学しました。子規については国語の授業や事前指導でもかなり取り上げましたが、生徒にとっては、江戸時代最後の年の1867年に生まれた正岡升(ノボさん)がいかに松山で育ち、長じて東京で生涯の親友夏目漱石らと出会い、やがて歌人「正岡子規」となっていったのか、その成長の跡を実感できたのではないかと思います。

ここからは、坊ちゃん列車に60人全員は乗車できないということで、1号車と2号車で見学の順序を多少入れ替えた別行動となりました。

1号車は、まず道後温泉本館前で記念撮影をした後、復元された坊ちゃん列車に乗りました。例年なら松山では道後温泉で入浴し、漱石の『坊っちゃん』の気分を味わうのですが、現在改修中のため、今年は外観だけの見学です。坊っちゃん列車は、明治期に松山を走っていた小型のSL列車で、現在は伊予鉄道の路面電車の路線を使って定期的に運行しています。とはいえ、もちろんかつての姿と全く同じというわけには行かず、動力は蒸気機関ではなくディーゼルですし、客室も坊っちゃんが「マッチ箱」と形容したほど小さくはありません。本物の客車は、子規の生家である子規堂に今も保存されており、空港に向かう前そちらにも乗ったので、生徒には違いがよくわかったと思います。とはいえ、外観も内装も当時の雰囲気がよく再現されており、生徒達は漱石を乗せた列車が走ったであろう明治の松山の姿を想像しながらの乗車となりました。

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今年はいよてつ高島屋の屋上にある大観覧車「くるりん」にも乗りました。外から想像した以上の高さに生徒は驚きの声を上げていましたが、松山や松山城、さらには遠くに広がる瀬戸内海を一望できる観覧車の中で、生徒はこの3泊4日の旅全体を思い起こしていたかもしれません。

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この後は、観覧車のすぐ足下にある子規の生家を見学(子規の時代は別の場所にあったものを移築)、オリジナルの坊ちゃん列車の小さな客車で記念撮影をしました。当時の日本はこの小さな列車すら、ドイツのミュンヘンから輸入していたというから、驚きます。

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主な見学は以上で終了。バスで松山空港に向かい、車窓から「坊ちゃん」に登場するターナー島を見た後、ほどなく空港着。4日間お世話になっったせとうちバスの皆さんにも分かれを告げて、飛行機で一路東京へ、今年の秋季校外学習も無事に幕を閉じました。

日本の特色ある地域をめぐるこの秋季校外学習、関西、中国、四国地方と西日本を股にかけ、生徒にとってまさに見聞の広がる旅だったと思います。数の多くの方にご協力いただき、概ね天候にもめぐまれました。生徒にとってかけがえのない経験になってくれればと思います。

 
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