2018/08/02
林間学校3日目はいよいよ登山。林間学校も文字どおり山場を迎えました。まずはバスで登山口にあたる高峰温泉へ。この日も非常に良い天気が続き、小諸から高峰温泉へとむかう道の途中、遠く富士山を望むことができるほどでした。
今回の登山ルートは、標高2000mに位置する高峰温泉を出発、標高2202mの水ノ塔山まで一気に登り、その後尾根伝いに東篭ノ塔山へ。さらに、池の平湿原におりて、そこから標高2,095mの見晴山岳にいたるというものです。
最初の高峰温泉から水の塔山へいたる山道は岩場が多く、かなり苦労するルートとなっています。途中3度ほど休憩をとって登りましたが、今年は日差しもきつく、生徒たちにとってもかなり大変な登山となりました。途中の休憩では例年以上にトンボが多く、生徒たちの指にとまったりして、都会っ子たちにはよい息抜きになってたと思います。水ノ塔山を越えるとあとは尾根沿いに伝っていくだけなので比較的楽になります。9:50ごろスタートした登山でしたが、2時間後には東篭ノ塔山の頂上へ。眼下の池の平をはじめとする素晴らしい眺望が生徒を出迎えてくれました。
その後、一気に池の平駐車場まで下り、昼食を済ませた後、池の平の散策へ。池の平湿原は、標高2,000m、数万年前の三方ヶ峰火山の火口原に広がる高原湿原です。高山植物の宝庫として知られ、湿原の木道や、湿原を取り囲む歩道では数多くの高山植物をみることができました。特に、最後の見晴岳に至る歩道には、高山植物の女王として知られるコマクサの生息地となっています。例年、ほとんど植物の生えていない砂場の斜面に可憐に咲く姿が見られるのですが、今年は株の数こそ例年と変わらないものの、暑さのためかすでに枯れてしまっている花が多かったようです。今年の異常な天候はここにも影響しているのかもしれません。
中学生にとってはハードな行程だったかもしれませんが、終わってみれば達成感の感じられる登山だったと思います。明日はいよいよ最終日。今晩はこの疲れで生徒もしっかり睡眠がとれることと思います。