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学校行事

国内修学旅行 初日 那覇空港→ひめゆり平和祈念館→入壕体験

2019/03/05

3月3日日曜日、本日から国内修学旅行が始まりました。本校の修学旅行は国内と国外が選択可能です。国外組は昨日出発。国内は本日沖縄に向かいます。今回は、長期留学生2名も参加です。飛行機は定刻通り8時20分に羽田空港を出発し、11時40分に那覇空港に到着しました。フライトは安定しており、機内ではリラックスして過ごすことができました。

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予定より若干遅れましたが、無事那覇空港に到着。気温は23度。東京の冬になれた体には、とても暑く感じます。沖縄は到着直前まで大雨が降っていたようで、湿度は高いのですが、雨はすっかり上がって、南国らしい青空が迎えてくれました。

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沖縄に着いて最初の食事は糸満市西崎町にある首里天楼別邸(すいてんろうべってい)です。琉球の歴史絵巻に囲まれ沖縄情緒漂う空間の中で、ラフテー(豚の角煮)入りの炒飯や、沖縄原産のアグー豚を使った料理、沖縄そばやジーマミー豆腐などの沖縄ならではの料理を満喫しました。

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その後、「ひめゆり平和祈念資料館」にて、当時ひめゆり学徒隊に所属していた方々の証言映像を視聴しました。ひめゆり学徒隊とは、「ひめゆり」の愛称で親しまれ、看護訓練を受けた沖縄師範学校女子部と県立第一高等女学校の生徒たちから成る女子学徒隊のことです。ひめゆり平和祈念資料館は、沖縄戦に動員された彼女らの戦争体験を伝えるため、沖縄陸軍病院第三外科が置かれたガマ(珊瑚によって自然にできた洞窟)の側に設立されました。沖縄戦で亡くなった女学生たちの遺品や遺影、生き延びた方々の証言映像、手記などが展示されているほか、ひめゆり学徒隊たちが生活していた頃のガマの内部を再現したジオラマなどがあります。

生徒たちも美しい自然に恵まれた沖縄の悲惨な過去や、今の自分たちと同じ年頃でありながら戦争によって青春を奪われた学徒たちの話に聞き入り、真剣な表情で展示を見て回っていました。

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ひめゆり平和祈念資料館を出発したあとは、「ガマ」に向かいます。「ガマ」とは沖縄県に多く存在する自然洞窟のことです。沖縄本島には約2000の石灰岩で形成されたガマが存在します。大平洋戦争時、沖縄戦の際には、これらのガマは住民や日本兵の避難所または野戦病院として利用されていました。2・3・4・5組が見学した、八重瀬町の「ヌヌマチガマ」は、沖縄戦末期に陸軍の野戦病院として使われ、負傷し兵士たちが1000人以上ここに運び込まれました。

また当時、沖縄県立第二高等女学校の生徒たち(白梅学徒隊ともよばれる)が、補助看護婦として傷病兵の看護にあたりました。アメリカ軍が首里まで侵攻すると、ヌヌマチガマの野戦病院は閉鎖されました。白梅学徒隊も「鉄の暴風」と呼ばれるほどの激しい銃弾・砲弾の中にその身を投げ出され、多くの学徒が命を落としました。そのような悲劇が起こった場所を実際に訪れ、学徒隊と同年代でもある生徒たちも、自然と深妙な面持ちになりました。直前の雨の影響もあり、ぬかるんだ足元を懐中電灯で照らしながら、ガマの奥へと入っていき、ガイドの方から沖縄戦当時の様子を聞きしました。歩くことさえままならないガマの中で、1000人を超える傷病者を看護した学徒たちのことを思い、「もし自分がその立場だったら」と生徒たちも身にしみて戦争の悲劇を感じた様子でした。

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その後、18時ごろ、那覇市内のホテルに到着。ホテルでは、沖縄戦を経験した仲座ヨキさんによる平和講和を聞きました。仲座ヨキさんは、戦後長らく戦時中の苦しい記憶について口を閉ざしていらっしゃいましたが、教員になった娘さんに「沖縄戦を生き残った一人として、平和教育のために力を貸してほしい」と言われ、自分の体験についてを娘さんと一緒に本にまとめ出版されました。娘さんを病気で亡くした後は、戦争の記憶を思い出すことよりも戦争が起こることの方がつらいと感じ、自分の戦争体験をさまざまな場で語り始めたそうです。

 
戦時中に家族を失ったり、戦火を逃れるため様々な場所を転々としたりしたお話だけではなく、戦後も長いあいだきちんとした学校教育を受けられなかったことや、沖縄が本土復帰するまでの間のことにも触れ、生徒たちに戦争というものの恐ろしさを伝えてくださいました。お話の後、生徒からの「そんな苦しい状況の中でどうして頑張れたのか」「平和のために自分たちになにかできることはあるか」といった質問にも丁寧に答えていただきました。生徒たちも平和の大切さについてを改めて考えさせられたようでした。

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その後は二つの会場に分かれ、バイキング形式で夕食をとりました。生徒たちは部屋ごとに分かれ、ソーキそばをはじめとする沖縄の名物に舌鼓を打ちました。

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