2012/11/27
11月27日(火)、秋季校外学習の2日目は島根県での見学が中心でした。
午前中は松江市の見学。最初は重要文化財で江戸時代の天守閣が残る松江城天守閣に登りました。全国的にはコンクリート造の再建された天守閣が多いなか、柱の姿や階段の造りに築城建築の本来の姿を見学することができました。
松江城天守閣前にて
その後、 徒歩で小泉八雲記念館、小泉八雲旧居へ移動。八雲については、昨晩小泉凡先生の話を伺ったばかりでしたが、小泉八雲に関する資料や、八雲が松江時代に住んだ旧居を実際に見学して、生徒としても八雲や松江についての印象がまた新たになったことと思います。旧居は、八雲が住んでいたままの姿で保存されており、庭も八雲の作中に紹介されたとおりの姿をとどめていました。
その後、バスで午後の見学地である出へ。昼食の後に見学した出雲大社では、権宮司である千家和比古先生から直接お話を伺うことができました。今年の訪問は出雲に全国の神々が集まる「神在月」の期間にあたり、お忙しい中であるにもかかわらず、時間を割いて説明していただきました。出雲大社は現在でも神社建築としては最大の大きさを誇りますが、本来の姿は今よりもさらに大きく、地上48メートルと日本一の高さを誇ったといわれています。千家先生の話は、12年前にこの48メートルの神殿を支えた柱が発掘されたことで、かつて単なる伝承でしかないと考えられていた出雲の巨大神殿の話が、実は事実であったことが証明されたことなど、たいへん興味深いもので、生徒たちも真剣な面持ちで聞き入っていました。
権宮司の千家先生からお話を伺う
この後は、島根県立古代出雲歴史博物館も見学。今年は出雲神話が重要な役割をはたす古事記の成立から1300年と言うことで、東京国立博物館の特別展も見学をしていますが、出雲の地で実際にいろいろなものを見学し、古代史の奥深さを知ることができました。
この日の宿泊は広島で、バスで移動した後、夕食は班にわかれてお好み焼きを食べにいきました。帰り道には「ひろしまドリミネーション2012」も見ることができ、とても楽しい夜となりました。午後からは天候ももちなおし、充実した2日目でした。