お知らせ一覧

HOME | お知らせ一覧 | その他 | 第621回<駿台天文講座>および<駿台ジュニア天文教室>のお知らせ

その他

第621回<駿台天文講座>および<駿台ジュニア天文教室>のお知らせ

2017/12/14

●<駿台天文講座>

12月16日(土)17:00分から第621回<駿台天文講座>を開催します。今月の講師は、吉井譲先生(東京大学名誉教授)で、「宇宙に満ちる謎 -ダークエネルギー」をテーマに講演していただきます。

20世紀の天文学は、遠方の銀河の距離を測ることによって私たちの宇宙像を一変させました。発見者は、11月の本講座でとりあげた天文学者のエドウィン・ハッブルでした。この発見がなされる以前、アインシュタインは一般相対性理論を宇宙全体に当てはめてみたとき、宇宙が自分自身の重みに耐え切れず潰れてしまうという結果が出たことに戸惑ったそうです。しかし、実際はハッブルによる膨張宇宙の発見で静止宇宙が誤りであることが明らかとなり、さらに宇宙方程式で膨張する宇宙を記述できることもわかり、アインシュタインはその理論を修正する必要がなくなりました。「宇宙定数」を取り下げたことについて、アインシュタインは『ガモフに、自分の生涯で最大の失敗であったと語った』と言っています。

1997年には、パールマターとシュミットの率いるグループが、遠方の銀河に出現した超新星の距離を正確に測定して、宇宙の膨張が加速していることを直接的に明らかにしました。加速膨張を引き起こす「宇宙定数」に相当するエネルギーを「ダークエネルギー」と呼びますが、正体不明のダークエネルギーは、宇宙の構成要素の大半を占め、恒星や銀河のような通常物質を凌駕しています。

現在、南米チリ、アタカマ砂漠の高峰、標高5,640mの山頂に口径6.5mの赤外線望遠鏡を建設するTAOプロジェクトが進行中ですが、多数の超遠方の活動銀河の距離を測ることが計画されています。この望遠鏡は、世界で最も高い場所に位置する天文台で、これまで大気に阻まれて観測できなかった中間赤外線を地上から観測することを目的としています。TAO望遠鏡のスタートは約1年半後を予定していますが、観測が始まると宇宙の細部が鮮明になってくるはずです。大変面白いテーマですので、お誘い合わせの上ご来校ください。

なお、講演終了後、晴天の場合は、屋上にある口径20㎝屈折望遠鏡(ニコン製)で天体観望会を開催します。

 

●<駿台ジュニア天文教室>

<駿台天文講座>開講前の毎月第3土曜日の15:30から、小・中学生(保護者の参加も可能)を対象として<駿台ジュニア天文教室>を開催しています。今月は、12月16日(土)15:30からの開催です。

<駿台ジュニア天文教室>は、天文や宇宙にこだわらずに身近な科学をお話しと実験で、楽しく興味を持たせることを目指しています。今月のテーマは、小中学生には少し難しいかもしれませんが、思い切って「ダークエネルギーってなに?」としましたが、天文学や物理学の最先端に触れる良い機会です。ぜひふるってご参加ください。講師は中嶋浩一先生です。

 

 ●<第621回駿台天文講座>

   日 時:平成29年12月16日(土)17:00~18:00

   場 所:駿台学園視聴覚教室

   講 師:吉井 譲先生(東京大学名誉教授)

   題 目:「宇宙に満ちる謎 -ダークエネルギー」

 

 ●駿台ジュニア天文教室

   日 時:平成29年12月16日(土)15:30~16:30

   場 所:駿台学園視聴覚室

   講 師:中嶋 浩一先生(一橋大学名誉教授)

   題 目:「ダークエネルギーってなに?」

 ●入 場:無 料

(予約は必要ありません。直接駿台学園へお越しください。なお、自動車のご来校はご遠慮ください。)

   所在地:東京都北区王子6-1-10(電話 03-3913-5735 代表)

   最寄駅:JR・地下鉄・都電/王子駅下車/徒歩10分

 

 

toTop