お知らせ一覧

HOME | お知らせ一覧 | その他 | 第639回<駿台天文講座>および第3回<駿台ジュニア天文教室>のお知らせ

その他

第639回<駿台天文講座>および第3回<駿台ジュニア天文教室>のお知らせ

2019/06/11

●第3回<駿台ジュニア天文教室>のお知らせ

6月15日(土)15:30から、小・中学生を対象とした「駿台ジュニア天文教室」を開催します(保護者方の参加も可能です)。この天文教室は天文や宇宙を中心とした幅広いお話しと実験で、小中学生に楽しみながら科学に興味を持ってもらうことを目指しています。

今月のテーマは「スーパーコンピューターと天文シミュレーション」で、お話は中嶋浩一先生(一橋大学名誉教授)です。お友達同士お誘いあわせのうえ、多数の方にご参加頂ければと思います(予約等は不要です)。

また、同日17:00から第638回<駿台天文講座>も開催します。こちらの講座では、滝脇知也先生(国立天文台助教)が、「スーパーコンピューター『アテルイII』で迫る宇宙の謎」について講演して頂きます。

 

●第639回<駿台天文講座>のお知らせ

6月15日(土)17:00から、第639回<駿台天文講座>を開催します。今月の講師は滝脇知也先生(国立天文台助教)で、テーマは「スーパーコンピューター『アテルイII』で迫る宇宙の謎」です。

 天文学の中で、望遠鏡を全く使わない分野があると聞いたら驚く方も多いでしょう。そんなジャンルの一つが、理論天文学です。「あの星は明るい」とか「暗い」とか、あるいは「赤い」とか「青い」とかだけでは満足しなくなった研究者は、あの星は「なぜ赤いのだろうか?」「なぜ明るいのだろうか?」という疑問を、物理学の理論を使って考え始めました。

 望遠鏡を使わないもう一つの天文学のジャンルに、シミュレーション天文学があります。実は天体に関わる方程式が単純で美しく書かれていたとしても、多くの場合その方程式を解くことができません。例えば太陽と地球のような2体の運動は解けても、そこにもう一つ木星などが含まれた3体の運動となると軌道を求めることができなくなり、方程式の近似的な解を計算機で求めるしかありません。このような研究の中で、シミュレーション天文学が発達してきました。

 シミュレーション天文学の中でも、特に大きな計算資源が要求されるのは、重力の計算と光の輸送の計算です。3体問題も計算機を必要としますが、近年の銀河や大規模構造の計算では1億体以上の粒子のそれぞれの重力を取り込んだ複雑な計算がなされました。光の輸送についても、これは本質的には6次元の問題であるため、例えば1次元あたり100の解像度を必要としたら、全部で100の6乗、つまり1兆の解像度が必要になります。こうした計算は、家庭用のパソコンではとても太刀打ちできず、「スパコン」と呼ばれる大規模な計算機に頼るしかありません。

 今回の講座では、2018年6月に稼働を開始した国立天文台が誇るスパコン「アテルイII」と、そこで行われている重力や光の輸送に関わる計算の最新成果を紹介していただきます。この機会にぜひ宇宙を計算で再現する面白さを感じていただければと思います。お誘い合わせの上ご参加ください。

なお、晴天の場合は、屋上の口径20㎝屈折望遠鏡で天体観望します。1年で一番日没が遅い時期ですので、観望開始まで多少お待ち頂くことになります。あらかじめご了承ください。

 

 

 ●<第3回駿台ジュニア天文教室>

  日 時:2019年6月15日(土)15:30~16:30

  場 所:駿台学園視聴覚室

  講 師:中嶋浩一先生(一橋大学名誉教授)

  題 目:「スーパーコンピューターと天文シミュレーション」

 

 ●<第639回駿台天文講座>

  日 時:2019年6月15日(土)17:00~18:00

  場 所:駿台学園視聴覚室

  講 師:滝脇知也先生(国立天文台助教)

  題 目:「スーパーコンピューター『アテルイII』で迫る宇宙の謎」

 

 ●入場料:無 料

(予約は必要ありませんので、直接駿台学園へお越しください。なお、自動車のご来校は、ご遠慮ください)

  所在地:東京都北区王子6-1-10 駿台学園(電話03-3913-5735)

  最寄駅:「JR・東京メトロ・都電」王子駅下車 徒歩10分

 

 

toTop