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第684回<駿台天文講座>「対面 + オンライン」形式で開催のお知らせ

2023/03/13

3月25日(土)17:00から第684回<駿台天文講座>をオンラインと対面形式で開催します。今月のテーマは、「素粒子と宇宙に魅せられた科学者の軌跡 ――宇宙を覗く新たな窓を求めて―― 南極アイスキューブ」で、講師は吉田 滋先生(千葉大学教授)です。

 吉田先生の所属する千葉大学の「ハドロン宇宙国際研究センター」のニュートリノ天文学部門は、アイスキューブ実験というニュートリノ観測実験に参加しています。この実験は、南極点直下の氷中 1500mから 2500mの深さに 5160個の直径約 33cmの球状をした光検出器を埋め込んで宇宙から飛来する高エネルギーニュートリノを観測する国際共同プロジェクトです。

 アイスキューブ実験装置は、2011年の4月から観測実験を開始しましたが、その観測データを用いての解析により、千葉大学チームは、1.2PeV(PeVはエネルギーの単位で 10の15乗電子ボルト)と 1.4PeVのニュートリノが氷と相互作用して放射したチェレンコフ光を捕えたと考えられる2つの事象を発見しました。この成果は、理論的に予言されていた高エネルギー宇宙ニュートリノが実在することを示す世界初の観測として、千葉大学チームにより 2012年6月に開催された国際会議で発表されました。

 今回の講座では、これらの成果について解説していただくと同時に、途方もない大きなスケールで繰り広げられる宇宙の爆発的現象と、途方もない小さなスケールで繰り広げられる超高エネルギー現象の、素粒子ニュートリノを使った統一的な理解という難題に挑んだ一人の研究者の科学的野望の道のりを通して、天文学研究の知られざる姿をご紹介いただきます。これはまた「野望の実現のために南極の果てで実験することも厭わない、何かに取り憑かれた人びとの存在と経験が語る、若い人たちへの応援歌」でもあります。興味関心のある方は、ぜひふるってご参加ください。

なお今回は、講師の方にもご来校いただいて配信をする予定です。ただし、今後の新型コロナウィルスの感染状況によっては、対面での受講を取りやめオンラインのみでの開講となることもありますので、あらかじめご了承ください。

 

◎<第684回駿台天文講座>オンライン + 対面講演

●日  時:2023年3月25日(土)17:00~18:00

●講  師:吉田 滋先生(千葉大学教授)

●題  目:「素粒子と宇宙に魅せられた科学者の軌跡 ――宇宙を覗く新たな窓を求めて―― 南極アイスキューブ」

 

【講演のお申込み方法】

◆型  式:対面(駿台学園視聴覚室にて実施)またはオンライン(使用アプリ:Zoom)

◆定  員:対面50名 + オンライン50名程度(いずれも定員を超えた場合は抽選となります)

◆締  切:3月22日(水)(厳守してください)

◆申し込み方法:下記のURL上のフォームに必要事項ご記入の上送信し、お申し込みください。

https://forms.gle/VAKZBC57WYWhPcQ4A

・Zoomのアプリは、無償でダウンロードが可能です。利用法は、至って簡単です。

・申し込みが完了した方には、3月24日(金)までに、ご登録いただいたメールアドレスに対面講演参加の可否、およびズーム参加用のID、パスワード等をお送りします。

・当日は、講義開始15分前までにZoomからミーティングに参加、またはご来校ください。Zoomに参加する際は、申し込み時と同じ名前をお使いください。

新型コロナウイルス感染防止のため、対面参加者の方は下記の点で協力下さい。

 ・当日体温が37.5℃以上の方は参加頂けません。受付時の検温(非接触)にご協力下さい。

 ・来校時に手指消毒をお願いします。

 ・常時マスクを着用し、会話をお控えください。

 ・視聴覚室では「密」を避けるため、こちらで指定した座席にお座りください。視聴覚室は常時扉や窓を開放するなど、換気に努めます。

 ・感染防止のために、上履き(スリッパ)は用意いたしません。靴底をマットで軽く拭き、土足のまま入校してください。

 

【お問い合わせ先】

◎オンライン講演、その他のお問い合わせは、メール・電話で担当までお願いします。

03-3913-5735 担当 布施(篠原)

 

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