2019/04/19
2019年度最初となる第637回<駿台天文講座>を、4月20日(土)17時から開催します。今月の講師は、平林 久先生(JAXA宇宙科学研究所名誉教授)で、テーマは「人類の未来と宇宙を考える」です。なお、講座にさきだち、第54期の開講式も行います。
今年度の天文講座開講にあたって、「未知の大きなテーマを1~7」について考えてみたいと思います。
1.無限のひろがりをもつ宇宙には地球外文明があるだろう。
観測できる宇宙のなかに十分に多くの文明がなければ、確認することができない。
2.まず、その舞台となる宇宙はどんなものか。
138億年前に始まったと考えられるダイナミックな宇宙に、星や銀河が形成され、生命体をつくる要素となる元素が増えてくる。
3.文明が発生するような環境があるのだろうか。
地球外にはすでに数千もの惑星候補がみつかっている。生命が存在しそうな惑星が見つかり始めている。観測から、太陽系外惑星に生命の存在が証明できるだろうか。
4.地球外文明からの信号を探すことができるだろうか。
電波探査は60年の歴史があるが、見つかっていない。電波と光での探査の能力が格段にあがっている。
5.ここで、人間はこれからどうなるのだろうか。
遺伝子改造の先。人工知性体の行く先は? 心、認識は?
超人類への移行はあるのか? バナールの考えた例。
6.宇宙文明はどんなものだろう。
それは、私たちの未来の延長として考えられるのだろうか。宇宙文明は何を求めるのか? 自然的、および人為的な滅びの要因を考える。
7.地球外文明との接近遭遇の可能性があるのだろうか。
星間飛行は現実的なのだろうか。銀河への伝播は?フェルミに答えられるか。地球文明の責任、進歩に向かわせよう。私たちは持続しなければならない。
以上のことについて、講演しながら平林先生と会場の皆さんとで考えていきます。楽しい講演となりますので、ご参加ください。お待ちしております。晴天の場合は、屋上の口径20㎝屈折望遠鏡で天体観望します。
●2019年度 第1回<駿台ジュニア天文教室>のお知らせ
4月20日(土)15:30から、小・中学生を対象とした「駿台ジュニア天文教室」を開催します(保護者方の参加も可能です)。この天文教室は天文や宇宙を中心とした幅広いお話しと実験で、小中学生に楽しみながら科学に興味を持ってもらうことを目指しています。
今月のテーマは「星雲、星団、銀河(メシエカタログ)」で、お話は中嶋浩一先生(一橋大学名誉教授)です。お友達同士お誘いあわせのうえ、多数の方にご参加頂ければと思います(予約等は不要です)。
また、同日、17時から第637回<駿台天文講座>を開催します。講師は平林 久先生(JAXA宇宙科学研究所名誉教授)で、テーマは「人類の未来と宇宙を考える」です。よろしかったら、ジュニアに続いてご参加ください。
●<第1回駿台ジュニア天文教室> 日 時:平成31年4月20日(土)15:30~16:30 場 所:駿台学園小ホール 講 師:中嶋浩一先生(一橋大学名誉教授) 題 目:「宇宙と人類の未来」
●<第637回駿台天文講座> 日 時:平成31年4月20日(土)17:00~18:30 場 所:駿台学園小ホール 講 師:平林 久先生(JAXA宇宙科学研究所名誉教授) 題 目:「人類の未来と宇宙を考える」
●入場料:無 料 (予約は必要ありませんので、直接駿台学園へお越しください。なお、自動車でのご来校は、ご遠慮ください) 所在地:東京都北区王子6-1-10 駿台学園(電話03-3913-5735) 最寄駅:JR・地下鉄・都電 王子駅下車 徒歩10分
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