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第4回<駿台歴史講座> 開催のお知らせ

第4回の講座は、9月16日(土)15:00から対面とオンラインで開催します。今月のテーマは、「近代の遺跡・・・歴史総合の文脈で」で講師は鈴木淳先生(東京大学教授)です。お誘い合わせの上、ご参加ください。

なお今月も、会場まで足をお運び頂き対面参加された方の中から抽選で、講師のご著書を進呈します。

◎講演要旨(講師から頂いたものをそのまま掲載しています)

高等学校の学習指導要領には遺跡や遺構が「資料」の一つであることが明示されています。また、私は近代の遺跡からいろいろなことを教えられて研究を進めているので、近代の遺跡が、「資料に基づいて歴史が叙述されている」という意味での「資料」であることを強く感じています。しかし、高校生が歴史総合で期待されるような形で近代の遺跡を「資料」として用いるには、ある程度の説明と準備が必要です。近代の遺跡には、日本の歴史と世界の歴史そして現在とのつながりを示すような、歴史総合の課題にふさわしいものが多くあるにもかかわらず、十分には利用されておらず、それが近代の遺跡の軽視にもつながっているように思います。この講演では、富岡製糸場をはじめとする近代の遺跡から私が何を学んだかをお話しするとともに、様々な近代遺跡のありようと、それらの遺跡を歴史総合で期待されるような「資料」として利用するための着眼点、問いの立て方、関連する資料の探し方などについて説明することを試みたいと思います。

 

◎鈴木 淳 先生 略歴

  • 1962年東京生まれ、81年麻布高等学校卒業。
  • 1986年東京大学文学部国史学科卒業 92年 同大学院人文科学研究科国史学専攻博士課程修了
  • 92年同社会科学研究所助手、94年同学教養学部助教授、99年同人文社会系研究科・文学部助教授、2007年同准教授、12年同教授、
  • 1995 博士(文学)

◎主な著書:

『明治の機械工業 その生成と展開』(ミネルヴァ書房1996年)

『新技術の社会誌』<日本の近代 15>(中央公論新社1999年/中公文庫2013年)

『維新の構想と展開』<日本の歴史 20>(講談社2002年/講談社学術文庫2010年)

『関東大震災 消防・医療・ボランティアから検証する』(筑摩書房2004年/講談社学術文庫2013年)

◎<第4回駿台歴史講座> 参加方法

  • 主催:学校法人 駿台学園 駿台学園中学・高等学校
  • 後援:森上教育研究所
  • 日時:2023年9月16日(土)15:00~16:30
  • 講師:鈴木 淳 先生(東京大学教授)
  • 題目:「近代の遺跡・・・歴史総合の文脈で」

 

【講演のお申込み方法】

事前予約は不要です。ただし、可能であれば準備の都合もありますので、事前登録にご協力ください。

  • 形式:対面(駿台学園視聴覚室にて実施)またはオンライン(使用アプリ:Zoom)

Zoomのアプリは、無償でダウンロードが可能です。利用法は、至って簡単です。
申し込みが完了した方には、9月14日(木)以降、順次ご登録いただいたメールアドレスにズーム参加用のID、パスワード等をお送りします。
当日は、講義開始15分前までにZoomからミーティングに参加、またはご来校ください。Zoomに参加する際は、申し込み時と同じ名前をお使いください。
新型コロナウイルス感染防止のため、本校では下記の対応を行います。
視聴覚室は常時扉や窓を開放するなど、換気に努めます。
感染防止のために、上履き(スリッパ)は用意いたしません。靴底をマットで軽く拭き、土足のまま入校してください。

【お問い合わせ先】

◎オンライン講演、その他のお問い合わせは、メール・電話で担当までお願いします。

電話:03-3913-5735
email:history@sundaigakuen.ac.jp 
担当 平瀬