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中学3年生修学旅行リポート 5日目

5日目 京都→東京

10月27日(金)、修学旅行も最終日となりました。ここまで、3日目の東寺見学の終了間際に2~3分雷雨に見舞われた以外、常に天候に恵まれ、また一人の体調不良者も出ずに順調に日程を消化してきました。

この日はまず太秦にある広隆寺に向かいました。人々を救済する方法を考えて思索にふける様子が表現されている弥勒菩薩は、微笑みながら生徒を迎えてくれました。

次に嵯峨野観光鉄道の亀岡駅に向かいました。亀岡駅からトロッコ列車に乗って嵐山へ出発。保津川沿いに20分ほど下る間、紅葉の始まった左右の山々や渓流の景観が美しく、生徒は自分のiPadでたくさんの写真を撮っていました。

嵐山駅でトロッコ列車を降り、竹林の前で記念写真を撮影しつつ、天龍寺に向かいました。天龍寺は足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために建てた寺です。初代の住職は夢窓疎石、京都五山の筆頭です。曹源池庭園の紅葉も美しく色づき始めていました。

天龍寺の後は、外国人旅行客と修学旅行生でほとんど東京都心の雑踏と変わらない嵐山の町を歩き、トロッコ列車とほぼ並行して流れていた保津川の下流にあたり嵐山からは名前が変わる桂川沿いの昼食会場に移動しました。自由時間の後、昼食です。

昼食後は二条城に向かいました。世界遺産に登録された二条城ですが、ある意味で江戸幕府の始まりと終演を目撃した城郭と言えそうです。15代将軍慶喜が二の丸御殿で「大政奉還」の意思を表明したことは日本史上あまりにも有名です。

最後の見学場所は京都御所です。 御所の中でも最大の大きさを誇る紫宸殿では朝廷のさまざま儀式が行われてきました。禁門(蛤御門)の変で知られ、当時の弾痕が幕末の緊迫感を伝える門の前で集合写真を撮るなど、生徒たちは日本の歴史の重要な舞台の雰囲気を味わいました。京都最終日は、幕末・維新に関係した場所を多く見学しました。

その後は少し早めに京都駅に到着。御所を出る頃から黒い雲が広がり雷鳴が轟いていましたが、京都駅構内に入るまさに10秒前から堰を切ったように雨が降り始め、間一髪で濡れずにすみました。この雨はさらに雹に変わり、新幹線乗り場のコンコースにまで凄まじい音が聞こえてきました。乗車前に15分時間を取り、これが生徒にとってはお土産購入の最後のチャンスとなりました。

今年はインバウンドの旅行者の数がコロナ禍前の状態にほぼ完全に回復していたようですが、それでも外国人が訪れるいのは外国人向けのサイトで推薦されている神社仏閣に集中していたようで、極端に混雑している場所と、意外にも非常に空いている所で、相当の差があったようです。3日目見学した清水寺、最終日に訪れた嵐山などは極端に混雑していましたが、意外にも銀閣や石庭の龍安寺は空いていて、静に見学ができました。。

充実した日程を消化し、予定通りの時刻に京都を出て、定刻に東京駅に到着。4泊5日の修学旅行がようやく終わりました。今年の修学旅行ではほとんど雨も降らず、体調不良者も出なかったので、気持ちよく終了することができました。

旅行中に学んだことを、今後の学習や人生に生かして欲しいと思います。