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●第11回<駿台歴史講座> 開催のお知らせ
<駿台歴史講座>もおかげさまで2年目に入ることになりました。新年度第1回、通算第11回の講座を、4月20日(土)15:00から対面とオンラインで開催します。今回は古代史で、テーマは「摂政・関白と太政大臣」、講師は佐々木恵介先生(聖心女子大学教授)です。
「摂政・関白・太政大臣」というと、一般には近代以前の朝廷の最高官職、「位人臣を極めた」人たちという漠然としたイメージがありますが、これらのタイトルなりポジションの間には実は微妙な違いがあり、この点が過去の大学入試で出題されたこともありました。今回は、この分野の第一人者の佐々木先生にお話し頂きますので、新しい知見を得ることができることと思います。ふるってご参加ください。お知り合いの方にもお知らせ頂けると幸甚です。
なお、会場まで足をお運び頂き対面参加された方の中から抽選で、講師のご著書を進呈します。
◎講演要旨(講師から頂いたものをそのまま掲載しています)
平安時代の摂政・関白というと、天皇の外戚であることが重要な条件だったと考えられています。これは必ずしも誤りではないのですが、元来、摂政・関白という「職」の根拠は、太政大臣という「官」または地位にあり、太政大臣でない者が摂政・関白をつとめる場合でも、最低大臣(左大臣・右大臣・内大臣)の官にある必要がありました。このことは、9世紀後半の藤原良房・基経以来、一貫して変わらなかったのですが、10世紀の末になると、摂政・関白と天皇の外戚であることとが強く結びつけられていき、摂政・関白の性格に変化があらわれるようになります。今回は、このような摂政・関白の元来の性格、それが10世紀末にどのような理由でどのように変化したのか、摂政・関白の性格の変化は、この時期の官僚制全体にとってどのような意味を持っているのか、といった点をお話しできればと考えています。
- 佐々木 恵介 先生略歴
1956年東京生まれ。
1987年東京大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位取得退学。
現在、聖心女子大学現代教養学部教授
- 主な著書等
<単著>
『受領と地方社会』山川出版社(日本史リブレット)、2004
『天皇の歴史 03巻 天皇と摂政・関白』講談社、2011
『日本古代の歴史4 平安京の時代』吉川弘文館、2013
『日本古代の官司と政務』吉川弘文館、2018
<共著ほか>
『御堂関白記全註釈 長和四年』思文閣出版、2003
『御堂関白記全註釈 寛弘三年』思文閣出版、2005
『御堂関白記全註釈 寛弘五年』思文閣出版、2007
『大学の日本史1 古代』山川出版社、2016
◎<第11回駿台歴史講座> 参加方法
□主 催:学校法人 駿台学園 駿台学園中学・高等学校 □後 援:森上教育研究所
【講演のお申込み方法】 事前予約は不要です。ただし、可能であれば準備の都合もありますので、事前登録にご協力ください。 ◆形 式:対面(駿台学園多目的室にて実施)またはオンライン(使用アプリ:Zoom) ◆定 員:対面30名+オンライン ◆締 切:4月18日(木)23:59 ◆参加費:無料 ◆申し込み方法:下のURLもしくは、右のQRコードから登録画面に入り、事前登録ください。
・視聴覚室は常時扉や窓を開放するなど、換気に努めます。 ・感染防止のために、上履き(スリッパ)は用意いたしません。靴底をマットで軽く拭き、土足のまま入校してください。
【お問い合わせ先】 ◎オンライン講演、その他のお問い合わせは、メール・電話で担当までお願いします。 電話:03-3913-5735 email:history@sundaigakuen.ac.jp 担当 平瀬 |