国際教育
駿台学園の国際性豊かな教育
駿台学園から世界につながる
グローバル社会の到来が、すぐそこに来ています。これからの若者たちは、否が応でも隣国はもちろん、世界のあらゆる国々の人々とコミュニケーションを取れなければ、社会から取り残されてしまい、心豊かな生活を送ることはできなくなります。 駿台学園では、国際性豊かな教育を展開していくことで、生徒たちが「世界市民の一員」となれるようサポートを惜しみません。さあ、駿台学園で世界とつながる一歩を踏み出しましょう。
1. 海外サマースクール(中3、高1・2対象)
1975 年以来40 年以上も続く夏の海外語学研修が、〈海外サマースクール〉です。ここ数年はアイルランドの首都ダブリンで開催、ホームステイとダブリン・シティ・ユニヴァーシティ(DCU)のキャンパスでの生活も楽しみます。アイルランドは治安良好な英語圏、イタリア、スペイン、北・東欧などヨーロッパ各国の同世代の人たちと授業や課外活動を行います。 語学研修終了後は、ヨーロッパ内の小旅行にでかけ、異文化体験を深め、英会話実践の機会を持ちます。サマースクール参加者からは「価値観が変わった」「人生が広がった」という声もあり、国際的な仕事を目指すきっかけとなった生徒もいます。
2. 国外修学旅行
駿台学園高等学校の修学旅行は、国外と国内の選択制で、例年約30%の生徒が国外に行っています。国外修学旅行では、1 年おきにドイツの姉妹校(Gymnasium Martino-Katharineum)を訪問し3~4日のホームステイを体験するほか、イタリアやフランス、オーストリアなどを訪れ、ユネスコ世界遺産や美術作品を多数見学し、これらの国の歴史や文化を経験・体験します。世界遺産の見学は、大学入試の学習に直結します。
これまで見学してきた世界遺産など
- イタリア:斜塔のあるピサ、ルネサンスの中心フィレンツェ、永遠の都ローマ、古代がそのまま残るポンペイ
- オーストリア:多民族国家とハプスブルクの都ヴィーン、華麗なバロック修道院のメルク
- ドイツ:20世紀の劇的歴史の残るベルリン、ドイツ最大のゴシック教会があるケルン、カール大帝の都アーヘン、中世都市の代表ニュルンベルク
- フランス:ヨーロッパの中心パリ、ルイ王朝のヴェルサイユ
3.姉妹校との密接な交流
駿台学園では、この50 年、世界のいくつかの国・地域の学校と交流を行ってきました。現在もっとも交流が盛んなのは、修学旅行の項でも触れたドイツ、ニーダーザクセン州ブラウンシュヴァイク市にあるギムナジウム・マルティノ・カタリネウム校(通称MK校)です。英語圏以外の国、それもEUの中核をなすドイツの人たちとの交流は貴重な体験です。 1985 年の姉妹校提携以来、MK校とは相互に行き来を繰り返し、最近では隔年で相互訪問を行っています。お互いに、訪問時は相手校生徒の家でホームステイをします。なかには卒業後も長く交流を続けている生徒もあり、ドイツ人生徒のなかには日本研究の専門家になっている人もいます。
ドイツの姉妹校〈MK校〉の紹介
駿台学園の姉妹校であるニーダーザクセン州立マルティノ・カタリネウム(Gymnasium Martino-Katharineum)校は、創立が日本の室町時代の1415 年というドイツでも最古クラスのギムナジウムの一つで、これまでに大数学者のカール・フリードリヒ・ガウスや作曲家のルイ・シュポア、さらに現在のドイツ国歌の作詞者であるアウグスト・ハインリヒ・ホフマン・フォン・ファラースレーベンなどを輩出した名門校です。
2011 年公開のドイツ映画「コッホ先生と僕らの革命」は、このMK校に実在した体育の先生をモデルにしています。ドイツ的で権威主義な軍国主義まがいの教育を否定する自由主義的なコッホ先生が、英国でさかんだったサッカーを積極的に授業に取り入れることで生徒の支持を獲得し、教育改革を展開していくというストーリーで、日本でもDVDが発売されています。
4. 留学制度・・・駿台学園から世界へ/世界から駿台学園へ
駿台学園では海外留学が可能です。基準さえ満たせば、1年間国外留学をしても留年することなく卒業が可能です。近年、長期留学には費用面で東京都などの支援があり、高校での長期留学は今や難しい話ではありません。国によっては、学校が留学先を見つけることも可能です。 一方で、駿台学園では、さまざまな国から毎年2~3名の長期留学生を受け入れています。長期留学生とクラスメイトとして英語を使って話をして、同世代の他国の生徒の考えを知ることが可能です。留学生の帰国後もメールなどを使った交流が続けられています。
5. 外国人講師
駿台学園には外国人講師が3名います。外国人講師とのコミュニケーションを通じて、英語のレベルアップをはかるだけでなく、異なる国や地域の人たちを知ることが可能です。世界の人たちと現代世界が抱える問題に意見を交わし、21世紀にふさわしい広い視野を持って欲しいと、それが駿台学園の考えです。
特色のある海外研修
駿台学園は国際教育を重視してきました。その歴史は70年をこえており、これまでで最も国際交流を重視してきた学校の一つと言ってよいと思います。国際社会に通用する人材を育てる。それは、コミュニケーションの基本である英語を学ぶこと。そしてそれだけでなく様々な国の歴史、文化、宗教、人種、民族の違いを理解し、ともに世界に生きるものとしてお互いを認めあい、尊重し合う心を育てること。世界を舞台に活躍するのが普通になろうとしている今の時代。そんな時代に通用する人間を、駿台学園は育てていきます。
イギリス・アイルランド・ドイツ・フランス・イタリア・スペイン…。駿台学園では、サマースクール・海外修学旅行と、二度の海外研修の機会があります。その大きな特色は、いずれもヨーロッパを滞在場所に選んでいることです。語学研修をするだけなら、アメリカやオセアニア、あるいはアジアでも可能でしょう。しかし、駿台学園は、あえてヨーロッパを舞台に選びます。その理由は、今の近代社会を作ったベースが、ヨーロッパにあるからです。明治時代に、近代化を目指した日本が手本としたのは、ヨーロッパでした。ですから、近代以降の日本の原点は、ヨーロッパにあるといっても過言ではありません。より本質的な国際教育を行うために、駿台学園はまず、ヨーロッパへ向かって視線をむけます。
その文化や歴史を知ることが今の自分たちを理解することにつながり、今後、勃興しつつあるアジアの国々と経済的に伍していくときに意味をもってくるはずなのです。他のアジア諸国もまた、ヨーロッパに影響を受けていることは言うまでもなく、いわば現代世界の土台をなしているのが、ヨーロッパ文明なのです。
海外サマースクール
中学3年生、高校1・2年生対象
夏季休業に入ると、すぐに成田を出発しヨーロッパにむかいます。まずは英国やアイルランドでの約2週間の語学研修。午前中は現地講師による英語の集中授業を受けます。ともに学ぶのは、フランス、イタリア、ドイツ、ロシアからの留学生。
午後はスポーツやゲーム、プレゼンテーションをとおして彼らとコミュニケーションをとり、文化や国籍の違いを超えた友情が生まれていきます。宿泊はホームステイ。最初は不安をかかえながらお世話になった生徒たちも、ホームステイが終わる頃には離れ難い第二の家族となっていることでしょう。
語学研修終了後は、イタリア、フランス、スイスなどへ見学に行きます。歴史的建造物や芸術作品を鑑賞したり、世界遺産を訪れたりします。それぞれの国の食文化に触れるのも楽しみの一つです。
国外修学旅行
国際理解と友情を深める6泊8日の旅
高校2年での修学旅行は、国外旅行と国内旅行の二つから選ぶことができます。
国外旅行はドイツ・フランスの世界遺産めぐりが配された、姉妹校生徒宅のホームステイを中心にした旅です。
ベルリンでは、ペルガモン博物館やブランデンブルグ門を見学、ポツダムではポツダム会談の会場となったツェツィリエンホーフを訪ね、ブラウンシュバイク市にある姉妹校の生徒の家に宿泊します。
姉妹校で共に学んだり、その家にホームステイすることで、生徒たちは国際理解を高めていきます。もちろん外国語の習熟度も高まります。その後も世界遺産を訪ねながら、国境を渡り、ベルサイユ宮殿やノートルダム大聖堂、エッフェル塔、ルーブル美術館などを見学し、ヨーロッパの歴史を肌で感じとります。
8つの特徴からなる英語教育
国際教育の基本となる英語の力
みなさんが大学入試に挑むときには、大学入試制度が大きく変貌しています。これまでになく制度が改められますが、最も重要なポイントとなるのが「英語の力」だとされています。 「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能すべてが均等に評価されるようになり、その評価のために外部検定が利用されるようになります。駿台学園では、それに対応する2つもの外部検定「英検」と「GTEC」を受検する体制が、すでに整えられており、良好な成績を上げています。海外語学研修44年の伝統を持つ駿台学園には英語スキル習得の最先端ノウハウがあります。
1.検定教科書と検定外テキストを併用
いわゆる文部科学省検定済みの教科書は内容が不十分という弱点を持っています。そこで駿台学園ではZ会出版の「NEW TREASURE」を併用しています。学習参考書と教科書の長所をとったテキストで、文法の説明や演習が豊富です。また、本場英国で出版された文法書(ケンブリッジ大学出版局の「Essential Grammar in Use」等)を使用します。
2.英検も〈GTEC〉も受検します
伝統ある英検と、〈4技能〉(聞く、話す、読む、書く)系の新しいタイプのスコア型英語4 技能検定である〈GTEC〉をともに受検します。〈GTEC〉は、文科省により2020 年導入の新型大学入試に採用されたテストです。〈GTEC〉で良好なスコアを取ると、大学受験で圧倒的に有利です。
〈GTEC〉とは
〈GTEC〉はベネッセが開発した、真に役立つ英語力を測定する新しいタイプの検定試験です。作問は英国・米国で行われ、実生活やビジネス・シーンに実際に使用される英語をもとにした出題となっています。受験者の能力に応じた出題となっており、単にスコアが出るだけでなく、個々人の詳細な学力分析結果を知ることができます。2020年度から導入される新たな大学共通入試では、GTECなどの新タイプの民間検定試験が全面的に採用・活用されることが文科省から発表されています。また、すでに多くの大学で英語の入試をGTECで代替させつつあります。GTECのスコアを上げることが、大学入試英語克服の近道となっています。
3.本当の英文法に基づいた授業です
日本人が書いた英文法書は、内容が正確とは限りません。残念ながら、学習参考書も似たり寄ったりです。駿台学園では、オックスフォード大学やケンブリッジ大学の出版局など信頼できる出版社の、英語で書かれた英語の文法書に依拠した指導を行います。また、生徒が使用する文法書も、一部英語で書かれたものを使っています(左記1もご参照ください)。
4.英語にふれるさまざまなチャンスがあります
駿台学園には、複数の外国人講師がいて、ほぼ全学級で週に1回ネイティブ・スピーカーの授業を受けます。また、希望者は夏季休業中に海外語学研修があり、毎年イングランドやアイルランドに出かけます。さらに、長期留学生が常に在籍しており、英語を使って同世代の人たちとのコミュニケーションが可能です。
5.英英辞典を活用します
英和辞典を使うと、英語を英語で考えなくなります。また英単語を日本語におきかえただけでは、その語の本来の意味やニュアンスを学ぶことはできません。英英辞典を使うことが英語上達の近道です。駿台学園では、ロングマンのActive Study Dictionary やWord WiseDictionary を活用しています。
6.英語での経験値が違う教員が揃っています
駿台学園の英語教員の多くは、TOEIC850点以上、英検1級など高いレベルの英語力を有しています。また、豊富な海外滞在経験がある教員が揃っています。
7.リスニングやプレゼンテーションも重視
実践的な英語力が重視される現在、入試の出題傾向も変化しつつあ ります。駿台学園では、授業や考査の中で、表や資料を使って説明し理解する英語を重視します。また授業中限られた時間のなかでより多くの英語を耳から入れる努力をしています。入学後に全員が持つことになるiPadを使って、通学の電車のなかの時間を有効利用して英語を聞くことを勧めています。
8.なおかつ「読む力」も軽視しません
聞く・話すを重視するあまり、昨今の英語教育では、読むことが軽視されがちです。これは非常に危険なことです。読む・書くは、どの時代にも必要です。グローバル化の時代だからこそ、英語でメールを読み・書く機会は増えるはずです。外国企業とのやりとりも英語の読み・書きになるはずです。英語のニュースや英語のエッセイ、文学作品が読めることは素晴らしいことです。駿台学園では、英語を日本文に訳すことも軽視しません。長期休業には英文和訳の課題も出します。