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第691回<駿台天文講座>「対面 + オンライン」形式で開催のお知らせ
10月21日(土)17:00から<駿台天文講座>をオンラインと対面形式で開催します。今月のテーマは、「はやぶさ2が明らかにした太陽系の形成」で、講師は渡邊 誠一郎先生(名古屋大学大学院環境学研究科教授)です。
渡邊先生は名古屋大学大学院環境学研究科の教授で、ご専門は「惑星科学、基礎環境学、惑星探査」などです。今回は、近年進展の著しい「はやぶさ2」が持ち帰った試料の分析成果について、お話していただく予定です。
リュウグウ試料中の鉱物には二酸化炭素を包有しているものがあって、炭酸塩も豊富なことから、リュウグウの母天体はドライアイス(二酸化炭素の氷)が存在する低温領域で生まれたと推定されます。他の証拠も総合すると,母天体は土星軌道の外側で生まれた可能性が高いことがわかりました。
さらに,温水中で析出した鉱物が大量に存在することから、リュウグウ母天体は放射性物質によって暖められ、内部の氷が溶けて水となり岩石との反応が進んだことが確認されました。温水中で析出した磁鉄鉱という鉱物粒子には当時の磁場が記録されていて、その強さから、母天体は太陽系形成後の数百万年という短い間に土星軌道の外側から木星の内側にある小惑星帯まで大移動したことが示唆されました。非常に興味ぶかいテーマであり成果ですので、お誘い合わせの上ふるってご参加下さい。
◎<第691回駿台天文講座>対面 + オンライン講演
●日 時:2023年10月21日(土)17:00~18:00
●講 師:渡邊 誠一郎 先生(名古屋大学大学院環境学研究科教授)
●題 目:「はやぶさ2が明らかにした太陽系の形成」
【講演のお申込み方法】
◆型 式:対面(駿台学園視聴覚室にて実施)またはオンライン(使用アプリ:Zoom)
◆定 員:50名+ オンライン50名程度(受付順、定員になり次第、申し込みを締め切ります)
◆締 切:10月18日(水)
◆申し込み方法:下記のURL上のフォームに必要事項ご記入の上送信し、お申し込みください。
https://forms.gle/VAKZBC57WYWhPcQ4A
※ Zoomのアプリは、無償でダウンロードが可能です。利用法は、至って簡単です。
※ 申し込みが完了した方には、10月20日(金)までに、ご登録いただいたメールアドレスに対面講演参加の可否、およびZoom参加用のID、パスワード等をお送りします。
※ 当日は、講義開始15分前までにミーティングに参加、またはご来校ください。Zoomでの参加の際は、申し込み時と同じ名前をお使いください。
※ 新型コロナウィルス感染防止のため、対面参加者の方は下記の点で協力下さい。
●当日体温が37.5℃以上の方は参加をご遠慮ください。
●講座中は、会話をお控えください。
【お問い合わせ先】
◎オンライン講演、その他のお問い合わせは、メール・電話で担当までお願いします。
03-3913-5735 tenmon@sundaigakuen.ac.jp 担当 布施(篠原)