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第692回<駿台天文講座>「対面 + オンライン」形式で開催のお知らせ
11月18日(土)17:00から<駿台天文講座>をオンラインと対面形式で開催します。今月のテーマは、「M87ブラックホールの降着円盤とジェットの撮影」で、講師は田崎 文得先生(イベント・ホライズン・テレスコープ メンバー)です。
これまで2つの巨大ブラックホールの姿が、イベント・ホライズン・テレスコープ (EHT) によって撮影されました。これらのブラックホールはそれぞれ楕円銀河M87と天の川銀河 (銀河系) の中心にあり、質量も太陽の65億倍と400万倍に及び巨大です。ブラックホールの強い重力により光が曲げられている証拠である「光子リング」の直径は、それぞれ900億kmと6000万kmであることから、太陽からブラックホールまでの距離は5500万光年と2万6千光年なので、EHTによって1億分の1度もの小さな構造を撮影することができたということになります。よく人間の視力を1.5とか2.0と表しますが、この指標に換算すると、なんと「視力300万」に相当します。
EHTが観測する電波の波長は1.3mmですが、3.5mmの電波を地球規模の望遠鏡ネットワークで捉えることができるのがグローバルミリ波VLBI観測網 (GMVA) です。GMVAの視力はおよそ150万に相当します。GMVAは2018年4月にアルマ望遠鏡やグリーンランド望遠鏡と協力して、M87の中心部を観測しました。その結果ブラックホールに吸い込まれるガスで作られる降着円盤とジェットを同時に撮影することに成功しました。16台の望遠鏡が協力することで、高感度・広視野で撮影できたことがこの成果につながりました。本講演では、GMVAでの撮影と画像化について、そして得られた画像からどんなことがわかるのかをお話しいただきます。非常に興味ぶかいテーマですので、お誘い合わせの上ふるってご参加下さい。
◎<第692回駿台天文講座>対面 + オンライン講演
●日 時:2023年11月18日(土)17:00~18:00
●講 師:田崎 文得 先生(イベント・ホライズン・テレスコープ メンバー)
●題 目:「M87ブラックホールの降着円盤とジェットの撮影」
【講演のお申込み方法】
◆型 式:対面(駿台学園視聴覚室にて実施)またはオンライン(使用アプリ:Zoom)
◆定 員:50名+ オンライン50名程度(受付順、定員になり次第、申し込みを締め切ります)
◆締 切:11月15日(水)
◆申し込み方法:下記のURL上のフォームに必要事項ご記入の上送信し、お申し込みください。
https://forms.gle/VAKZBC57WYWhPcQ4A
●Zoomのアプリは、無償でダウンロードが可能です。利用法は、至って簡単です。
●申し込みが完了した方には、11月17日(金)までに、ご登録いただいたメールアドレスに対面講演参加の可否、およびZoom参加用のID、パスワード等をお送りします。
●当日は、講義開始15分前までにミーティングに参加、またはご来校ください。Zoomでの参加の際は、申し込み時と同じ名前をお使いください。
●新型コロナウィルス感染防止のため、対面参加者の方は下記の点で協力下さい。
・当日体温が37.5℃以上の方は参加をご遠慮ください。
・講座中は、会話をお控えください。
【お問い合わせ先】
◎オンライン講演、その他のお問い合わせは、メール・電話で担当までお願いします。
03-3913-5735 tenmon@sundaigakuen.ac.jp 担当 布施(篠原)