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中学3年生修学旅行リポート 3日目

3日目 奈良→宇治→京都

修学旅行も3日目、まずは春日大社に向かいました。春日大社は朱色の鳥居が印象的な藤原氏の神社です。朝8時の境内には清澄な空気がみちていました。

春日大社の境内を抜け、右手に鹿たちが寛ぐのどかな若草山を見ながら、東大寺に向かい、最初に見学したのは法華堂です。戦火や落雷で伽藍がたびたび焼失している東大寺にあって、現存する建築の中で最古といわれているのが法華堂です。三月堂とも呼ばれ、国宝にも指定されています。ここには、天平仏を代表する荘厳な不空羂索観音などが安置されています。生徒は、1300年近い年月を経た厳かな仏像に、静に見入っていました。

隣接する二月堂は、お水取りの最中に焼失し、17世紀に再建されたものです。舞台からは大仏殿や奈良盆地を一望することができ、絶景を楽しむことができました。

その後は坂道を下り、東大寺の本尊、盧舎那仏坐像を安置している大仏殿へ向かいました。生徒たちは間近で見た大仏のその大きさに大変驚いていました。

最後は南大門へ。運慶、快慶の手がけた巨大な金剛力士像を見学しました。初めて実物を目にした生徒たちは真剣な表情で鑑賞していました。

東大寺を後にして、徒歩にて興福寺へと移動しました。興福寺は、710年の平城遷都に伴い、藤原不比等が現在の地に開いた藤原氏の氏寺です。宝物館には仏頭や三面六臂の阿修羅像や、教科書でもおなじみの仏像が数多くありました。

次は京都に移動し、宇治平等院を訪れました。 鳳凰堂の内部は、2グループに分かれての見学となりました。生徒は本尊の阿弥陀如来坐像などを静かに見学できました。壁に飾られた雲中供養菩薩や鳳凰堂の屋根の上で対となって立つ鳳凰の本物は鳳翔館にも展示されていました。

京都市内に入ると、空海が密教を伝え広めるために平安京内での建立を許された寺、東寺を訪れました。木造の建造物としては日本一の高さを誇る五重塔などを見学しました。

その次に訪れたのは三十三間堂です。生徒は整然と並ぶ1,001体の仏像に圧倒されていました。

その後は三十三間堂から徒歩数分の距離にある耳塚を訪れました。豊臣秀吉による文禄慶長の役の際、参戦した武士達は重い首の代わりに鼻や耳をそぎ落として持ち帰ったと言われます。それらの耳や鼻がこの土地に埋めたのがこの耳塚と伝えられています。また、耳塚のすぐ近くにあるのが豊国神社と、豊臣家を滅ぼす大阪の陣の口実に使われた「国家安康・君臣豊楽」方広寺の梵鐘があります。最近の中学生は時代劇を見ることはほとんどないので、方広寺の梵鐘の話も知らなかったようですが、「クイズ番組に出るかも」のひと言で、かなり気合いが入ったようでした。

最後に清水寺に向かったころには、既に日が暮れかかっていました。舞台からみる見る京の夕景は心が洗われるほど美しいものでした 。「今年の漢字」でお馴染みの奥の院を経て、音羽の滝や坂上田村麻呂の好敵手だった東北の英雄阿弖流為(あてるい)の記念碑も見学しました。

生徒たちはこの後の自由時間、清水の坂でお土産を購入していました。

夕食会場は南禅寺の近くにある豆腐料理の順正です。生徒によっては、湯豆腐に馴染みがないのか、すくい上げることが上手くいかずとまどっているようしたが、も胡麻豆腐や野菜の天ぷらなどの動物性タンパク質無しの、いかにも京都らしい夕食をじっくり味わいつつ、特に男子はご飯のおかわりを重ね、空腹を満たしていました。

明日はいよいよ班別行動です。