学校行事
中学2年生秋季校外学習リポート 3日目
広島→宮島→大三島→今治
3日目の最初の見学地は広島の平和記念公園でした。見学開始早々、1945年8月6日の原子爆弾投下時刻である08:15になるとチャイムが平和公園に響きわたりました。最初もの悲しく、途中長調に転じて終わるチャイムです。
目の前にあるのが、原爆ドームです。生徒のほとんどがドームを実際に見るのは初めてで、原爆の痕跡を目の当たりにして、様々な感慨があったようです。
被爆時の放射線による後遺症のため、12歳で亡くなった佐々木禎子さんを想って建てられた原爆の子の像の前では、千羽鶴を献納しました。
その後は平和記念資料館へ行きました。 痛ましい写真の数かずのほか、ご遺族から寄贈された形見の学生服や弁当箱、それに犠牲者を悼む肉親の手記が多数展示されていました。核兵器の恐ろしさと同時に、肉親を失った親子姉妹兄弟の深い悲しみや暖かい思いやりを伝える手記には、胸を打たれるものがありました。
昨年来、世界各地で新たな戦争や戦闘が行われる中、生徒には、この場で見たことや感じたこと、平和な今を生きていることへの有り難さを忘れず、諍いのない世の中にするためにできることは何か、考え続けてほしいと思います。
次はフェリーで日本三景の一つ宮島へ向かいました。フェリーからは瀬戸内海に立つ朱色の鳥居が徐々に近づいていく様子が見えました。宮島に到着後、鳥居のすぐ近くで学級ごとに記念撮影を行いました。その後は宮島のガイドさんの説明を聞きながら厳島神社や五重塔などの見学をしました。
昼食は、広島の名物である牡蠣フライで、食後に参道でお土産を購入するため自由時間をとりました。
次は、船に乗っての瀬戸内海移動です。宮島から愛媛県の大三島まで約2時間20分、周囲には多くの船舶が航行しており、瀬戸内が物流の大動脈であることを生徒は実感したことと思います。
その後はバスでしまなみ海道を移動し、美しい来島海峡大橋を見下ろす亀老山展望台で、瀬戸内の海と島と雲の間に沈みゆく見事な夕日を見ました。20分ほどの間に朱色が濃くなり夕闇がせまってきました。
夕食は、よしうみいきいき館での海鮮バーベキューでした。生徒はサザエやホタテ貝、赤海老などの地元産の食材や、おかわり自由の鯛めしなど、海の幸を堪能していました。
夕食後は予定よりやや早めに今治のホテルに到着。盛りだくさんの秋季校外学習も残り1日となりました。最後まで怪我なく、充実した最終日を過ごしてほしいと思います。