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中学2年生秋季校外学習リポート 4日目

4日目 今治→松山→東京

4日目最終日の最初の見学地は今治造船西条工場です。コロナ禍の間は見学ができなかったので、久しぶりの訪問です。

ホテルから約1時間で現地に到着、社員の方がバスに乗車してくださり、バスに乗りながら解説を聞きつつ見学をしました。

晴天率が高く、強風の日も比較的少ない瀬戸内海は造船業には適しているとのことで、今治造船グループの生産拠点も、瀬戸内海各地にあるそうです。中でも西条工場は丸亀工場とならび、グループの中核工場になっています。ドックは長さ約400メートルもあり、30万トンクラスの貨物船等を年間10隻程度建造する能力があります。

船は鉄板を組み立てて溶接しパーツを作成し、それをさらに溶接して作り上げていきます。パーツといっても、大きいものになると1,000トンを超えるそうで、話のスケールが違います。そういった作業が行われているところをバスの中から見ることができました。

途中バスを降りてドックゲートを歩きましたが、バスの中で見るのとまた違う桁違いの大きさを感じることができました。生徒は積極的に社員の方に質問をし、理解を深めていました。どのような流れで船が出来るのか、どのような設備になっているのかを間近で見ることができました。

造船所の後は、松山に移動し、子規記念館へ向かいました。今年の8月のバレーボールの全国大会は松山開催でし、松山に行ったことはあるという生徒はかなりいますが、その時は試合で忙しく、見学をするのはこれが初めてです。

記念館では子規の文学史上の業績や俳句の研究などに関係した展示品や映像資料を実際に見て、肺結核と闘い短く終わった、しかし情熱的な子規の生涯について学びました。また、夏目漱石との友情や、日本に野球を普及させ、数かずの日本語の野球用語を考案した功績も紹介されていました。

車中で鯛飯の弁当を食べた後は、江戸時代の天守が残る松山城の見学です。ロープウェイやリフトに乗り、小高い山の上の天守へと向かいました。松江城と比較すると、こちらの方が門などもかなり残っていて、往時の姿を容易に想像できたかもしれません。天守から見る松山市の全景など見どころ満載でした。

最後は子規堂へ向かいました。こちらには漱石の小説「坊っちゃん」に登場する列車(客車)が保存されています。まさに、道後温泉駅の前にある「マッチ箱のような」坊っちゃん列車の前でクラスごとに記念撮影を行いました。続いて子規堂の中を見学しました。この子規堂は、子規が実際に住んだ家を移築したもので、内部には子規に関係する写真や子規の描いた植物の画などが展示されていました。

すべての見学を終え、松山空港へ。空港では、生徒はお土産を買っていました。

その後松山を飛び立ち、予定時刻よりやや遅れて無事羽田に到着しました。

この4日間は生徒にとって初めての体験が多く、それぞれの場所で貴重な話を聞き、充実した校外学習になったのではないでしょうか。今回の秋季校外学習で感じたことや考えたこと、体験したことを自分のものにし、今後に活かしてほしいと思います。