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第8回<駿台歴史講座> 開催のお知らせ
本年度の第8回講座を、1月20日(土)15:00から対面とオンラインで開催します。今月は古代史をとりあげますが、テーマは「古代の年号と天皇」、講師は小倉慈司先生(国立歴史民俗博物館研究部教授)です。
平成から令和への改元から早いもので5年が経過しようとしています。明治以降は、一世一元と制度が変わりましたが、それ以前は、政治や社会の情勢などにより頻繁に改元が行われました。当然、年号が持つ意味も、明治以前と以後ではかなりの違いがあるはずです。今回は、今や世界の中でもほとんど日本独特の制度となっている年号について、古代を中心にお話頂きます。
なお、会場まで足をお運び頂き対面参加された方の中から抽選で、講師のご著書を進呈します。
◎講演要旨(講師から頂いたものをそのまま掲載しています)
2019年、およそ30年ぶりに天皇が交替し、平成から令和への改元がおこなわれました。実は天皇の代替わりと同時に改元することは、古くからのことではありません。年号(元号)を定めることは、日本では7世紀から始まりましたが、現在のような一世一元(一人の天皇につき、一つの元号)になったのは明治からであり、日本の歴史のなかでは比較的最近です。それでは、古代の年号とは一体どのようなものだったのでしょうか。もともと年号は紀元前2世紀頃の中国で生まれた制度でした。その年号制度をなぜ日本は7世紀になって取り入れたのでしょうか。また「令和」は『万葉集』から選ばれましたが、それまでの年号(元号)は漢籍を典拠として選ばれることになっていました。なぜ漢籍から選ばれることになっていたのでしょう。そしてその文字はどうやって選ばれたのでしょう。そもそも、改元するということは誰がどうやって決めたのでしょうか。このような年号についての歴史と天皇との関わりについて、主として古代を中心にお話していきたいと思います。
- 小倉 慈司 先生略歴
1967年 東京都生まれ。
1990年 東京大学文学部国史学専修課程卒、1995年 同大学院人文社会系研究科博士課程単位修得退学。
1996年 宮内庁書陵部編修課研究員、2003年 同主任研究官。2010年 国立歴史民俗博物館研究部准教授、2020年 総合研究大学院大学文化科学研究科日本歴史研究専攻准教授併任、2021年 国立歴史民俗博物館研究部教授 博士(文学)。
- 主な著書等
<単著>
『事典 日本の年号』(吉川弘文館 2019年)
『古代律令国家と神祇行政』(同成社、2021年)
<共著ほか>
『古代東アジアと文字文化』(共編、同成社、2016年)
『天皇の歴史9 天皇と宗教』(共著、講談社学術文庫、2018年)
『古代日本と朝鮮の石碑文化』(共編、朝倉書店、2018年
『皇位継承』(高橋典幸編、山川出版社、2019年)
◎<第8回駿台歴史講座> 参加方法
□主 催:学校法人 駿台学園 駿台学園中学・高等学校 □後 援:森上教育研究所
【講演のお申込み方法】 事前予約は不要です。ただし、可能であれば準備の都合もありますので、事前登録にご協力ください。 ◆形 式:対面(駿台学園視聴覚室にて実施)またはオンライン(使用アプリ:Zoom) ◆定 員:対面30名+オンライン ◆締 切:1月18日(木)23:59 ◆申し込み方法:下のURLもしくは、右のQRコードから登録画面に入り、事前登録ください。 https://docs.google.com/forms/d/17J1kLPhVfIvYLbSWBjf_dpVAESkicYG_501i3a3TIaY/viewform?edit_requested=true
・視聴覚室は常時扉や窓を開放するなど、換気に努めます。 ・感染防止のために、上履き(スリッパ)は用意いたしません。靴底をマットで軽く拭き、土足のまま入校してください。
【お問い合わせ先】 ◎オンライン講演、その他のお問い合わせは、メール・電話で担当までお願いします。 電話:03-3913-5735 email:history@sundaigakuen.ac.jp 担当 平瀬 |