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●第9回<駿台歴史講座> 開催のお知らせ
本年度の第9回講座を、2月17日(土)15:00から対面とオンラインで開催します。今月は近世史をとりあげ、テーマは「イワシとニシンからみる近世史」、講師は原直史先生(新潟大学教授)です。
近世になると、国内の商業活動はいっそう活発化し、流通も盛んとなります。米以外の作物や海産物が、長距離を移動するようになります。また、化学的な製品がない時代ですので、植物や魚類が食料以外の様ざまな使われ方をしました。一方で、17世紀には人口も急増し、都市化も進展、江戸や大坂などの大都市も出現しました。今回は、このような商業の発達した江戸期の日本について、政治史ではなく経済・流通史的な観点からお話頂きます。
なお、会場まで足をお運び頂き対面参加された方の中から抽選で、当日の参加者数に応じて、講師のご著書を進呈します。
◎講演要旨(講師から頂いたものをそのまま掲載しています)
近世(安土桃山~江戸時代)、イワシやニシンなど大量に回遊し漁獲される魚は、食用にされるだけでなく、肥料として流通しました。全国的な流通に際して、江戸や大坂などの大都市にも、これらを加工した肥料=「魚肥」の中継市場が誕生しました。こうして漁村と農村と都市という、3つの異なる地域を結んだイワシやニシンから、近世日本の姿の一端をのぞき見てみます。
- 原 直史 先生略歴
1962年 東京生まれ 81年筑波大学附属高等学校卒
1987年 東京大学文学部国史学専修課程卒 94年 同大学院人文科学研究科博士課程修了
94年 新潟大学人文学部助教授 2004年 新潟大学人文学部准教授、同教授、12年 同現代社会文化研究科教授 博士(文学・東京大学)
- 主な著書等
<単著>
日本近世の地域と流通(1996年 山川出版社)
近世商人と市場(2017年 山川出版社日本史リブレット)
<共著・監修ほか>
北前船データブックCD-ROM(2016年 考古堂書店)
日本海域歴史大系第5巻近世篇Ⅱ(清文堂出版 2006年)
◎<第8回駿台歴史講座> 参加方法
□主 催:学校法人 駿台学園 駿台学園中学・高等学校 □後 援:森上教育研究所
【講演のお申込み方法】 事前予約は不要です。ただし、可能であれば準備の都合もありますので、事前登録にご協力ください。 ◆形 式:対面(駿台学園視聴覚室にて実施)またはオンライン(使用アプリ:Zoom) ◆定 員:対面30名+オンライン ◆締 切:2月15日(木)23:59 ◆申し込み方法:下のURLもしくは、右のQRコードから登録画面に入り、事前登録ください。
・視聴覚室は常時扉や窓を開放するなど、換気に努めます。 ・感染防止のために、上履き(スリッパ)は用意いたしません。靴底をマットで軽く拭き、土足のまま入校してください。
【お問い合わせ先】 ◎オンライン講演、その他のお問い合わせは、メール・電話で担当までお願いします。 電話:03-3913-5735 email:history@sundaigakuen.ac.jp 担当 平瀬 |