中学校の教育方針

学習の基本方針

知性や教養に裏打ちされた人間に

駿台学園中学校は、行き過ぎた先取り学習でなく生徒の興味、関心を引き起こしつつ、本質的な理解に結びつくような学習を重視しています。もちろん中学のうちに学んだ方が合理的な内容である場合、必要に応じて積極的に「先取り学習」も行いますが、いわゆる受験テクニックのみの「小手先」の教育を目指すのではなく、深い知性や教養に裏打ちされた本当の意味での教育を目指します。

授業時間数は公立中より20~25%多い

駿台学園は土曜日も授業を行う完全週6日制です。標準時数と比較して十分な授業時間をとりながら、かつての学習指導要領の内容も加味しつつ、基礎学力の確立にも十分な時間を割いて指導を行っています。

バランスのとれた教科配分

公立校よりも多く確保した授業時数を、バランスよく各教科に配分します。まずは国語、社会、数学、理科、英語の5教科は、全て標準授業時数よりも多めに確保します。こうして基本となる学力を確立しながら、さらに音楽、美術にも通常より多く配分しています。これは、バランスのとれた人間になるには、音楽や美術といった情操教育も欠かせないと
考えているからです。駿台学園は、調和のとれた人格の形成を目指します。

身近な目標…各種検定の実施

「知性や教養に裏打ちされた」学問といっても、英単語や漢字の暗記といった基本的なことがらは、反復して学習し、覚えていかなければ身に付かないことも確かです。また、6年一貫教育の間には、短期的な目標を設定し、生徒の「やる気」を常に維持していくことも重要です。そのため、駿台学園では「英語検定」や「漢字検定」の受検を必須とし、分かりやすい目の前の目標を設定することで、成果を上げています。生徒の目標級を設定し、合格をめざして学習し、実際に合格することで生徒の「やる気」は確実に高まります。

ほんものを見せる

中高一貫教育における当面の目的は、6年後の大学受験といえるでしょう。では、大学に入るまでに身につけておくべき学力とは何でしょうか。大学に入って必要とされる学力とは、自分の研究する学問にたいして、心からの好奇心を持ち、自分の頭で考えてその本質を突き詰めていく力です。

しかし、残念ながら、多くの場合、大学に受かることが目的化されてしまい、入学後にはその学問への好奇心や創造性は、枯れてしまっていることも珍しくありません。そうして、こと知的好奇心についていえば、心が柔軟で素直な子ども時代にこそ、外部からの刺激を吸収し、すくすくと芽生え、育っていくのです。

だからこそ、私たちは生徒をいろいろな所に連れていき、本物をみせます。美術館、博物館はもちろん、工場や、鎌倉や横浜への小旅行、はては本格的なオペラまで……。そして中学1年生での林間学校、中学2年生では3泊4日の秋季校外学習、3年生では4泊5日の修学旅行と、これまで様々な所に旅してきました。そうした経験が、どの生徒の心に、どのように芽生えていくのか、それは私たちにも予想がつきません。思わぬところで思わぬ興味をいだき、人生が変わっていく生徒もいます。逆にいうならば、どの生徒の心にも、無限大の可能性が拡がっているのです。

受験においてそういった経験は、一見大学入試に直結しないようにおもえるかもしれません。しかし、実は大学入試の出題には、大学入学後の興味、関心を試すような問題も多々出題されており、受験技術だけで対応するには限界がある場合も多いのです。そして、生徒の心に芽吹いた知的好奇心は、大学進学への原動力となって、彼らを困難な受験勉強に立ち向かわせて行くことでしょう。そして究極的にはそういった経験が、豊かな人間性を育むことを、私達は望んでいます。机上の学問PLUSほんものを体験する。これが、遠回りのように見えて、最終的にはゴールに近い道なのです。

<駿台音楽祭>

主な演奏者・団体=敬称略

ピアノ
安川加寿子、内田光子、野島稔、遠山慶子、清水和音、仲道郁代、ダン・タイ・ソン、ジョン・オコーナー

弦楽器
塩川悠子、掘米ゆず子、毛利伯朗、原田幸一郎

声楽
東敦子、伊藤京子、松本美和子、K・リッチャレッリ、小濱妙美、佐藤しのぶ、H・ゲルズマウアー、三縄みどり、市原多朗、木村俊光、栗林義信、G・F・パスティーネ、P・カップチルリ、G・ジャコミーニ

楽団
モンゴル国立馬頭琴交響楽団
ウィーン六重奏団(ウィーン・フィルのメンバーによる)

バレエ
カザフスタン・アルマタ・バレエ

ポピュラー
ジム・マッカン

能楽・狂言
橋岡久馬、野村万蔵、野村万作、野村万斎、野村万之丞

<校外学習>

音楽鑑賞
ウィーン少年合唱団
マリインスキー・オペラ「トゥーランドット」 など

美術館・博物館見学
国立西洋美術館、新国立美術館、国立科学博物館、東京
国立博物館、国立歴史民俗博物館 など

工場見学
新日本製鐵 君津製鉄所、ANA機体工場 など

スポーツ観戦
東京六大学野球、大相撲夏場所 など

自己実現の能力

自ら目標を設定し、自ら行動する力。学習でも、クラブ活動でも、優れた結果を残したいなら、どうしてもこの力が必要となります。

駿台学園では、中学2、3年生には手帳をあたえ、毎週1週間の計画をたてさせています。そうして、多忙な日々のなかで、どのようにすれば学業とクラブ活動を両立し、自分の目標を達成できるかを考えていきます。そして、その日一日を振り返り、さらに手帳に書き込むことで、その反省や思いを翌日以降の行動に反映させ、次の計画に生かしていきます。

この手帳は毎日担任がチェックし、生徒の時間の使い方を把握することで、生徒を励ましたりアドヴァイスをあたえたりすることができるのです。こうして手帳は、生徒と教員とのコミュニケーションツールともなっています。中学1年生は導入段階ということもあり、その日一日の行動を日記風にまとめるノートを書いています。教員はその日記を毎日読むことで、個々の生徒の家庭や学校生活の様子を把握し、日々の指導に生かしていきます。

朝読書

駿台学園の一日は、朝読書から始まります。毎朝ホームルーム前の10分間、全員が集中して取り組む朝読書の時間が設けられています。そうして、落ち着いた気持ちで、一日の生活を始めます。

生徒が読む本は、原則として自由です。もちろん学校からのアドヴァイスもありますが、まずは読書に慣れ親しむことに主眼をおきます。読書は生涯の友であり、すべての学習の基本です。習慣づけて欲しいと思います。