駿台天文講座
駿台天文講座・ジュニア天文教室のご案内
講座の概要
- 講演時間は、ジュニア天文教室は毎回15:00~16:00、天文講座は毎回17:00~18:00 晴天の場合は、講座終了後天体観望会をします。
- 講演会場 駿台学園小ホールまたは視聴覚室でおこないます。
- 備考
- 講演時間は、国際学会等で、変更することがあります。
- 原則として、第3または第4土曜日の15:00~16:00(ジュニア天文教室)、17:00~18:00(天文講座)に開講しますが、講師のご都合で土曜日以外に、また開始時刻が変更する場合もあります。
- 校外の天文に熱心な方、天文に関心のある方のために、駿台天文台を開放して、観望、写真観測に供し、本学園の天文部員との懇談親睦をはかりますので、ご遠慮なくお申し込みください。
新しい宇宙観を育てたい
2025年度・第60期《駿台天文講座・駿台ジュニア天文教室》へのお誘い

駿台学園に駿台天文台が設置されたのは、いまから60年前の1965(昭和40)年12月のことでした。この天文台には、口径20㎝屈折望遠鏡(日本光学製・現ニコン)の望遠鏡が備えつけられています。当時、口径20㎝屈折望遠鏡は日本に3基しかなく、学父・瀬尾義秀先生が、東京としては空気の澄んでいる北区王子の地に、宇宙科学を愛好する好学の青少年のためを思っての英断でした。設置以来、2015(平成27)年度で、満50年を迎えました。50年間に天文教育の普及に貢献し、多くの成果をあげたことで、2019(平成31)年度に日本天文学会から「天文教育普及賞」を受賞しました。
41年前の1984(昭和59)年に画期的な望遠鏡として、口径75cm反射望遠鏡を前理事長・瀬尾秀彰先生が完成しました。これらの望遠鏡で、星雲・星団や更にもっと遠方の銀河を観測し、新たな発見をもたらすことでしょう。
近年の天文・宇宙研究は、著しく進歩をしていますので、最新の天文ニュースやトピックスなど柔軟に対応できる講座を目指し、《駿台天文講座・駿台ジュニア天文教室》は前期・後期に分けて講演をおこないます。
今年度の《駿台天文講座》は、年度末に720回を数えます。また、毎年7月の《七夕星を語る会》は60回になります。これらの講座では、JAXA、国立天文台、東京大学等の第一線の研究者を中心に、斯界の権威をお招きして、新しい宇宙の扉を案内していただいており、私たちに最先端の研究・発見について、知見を得てきました。幸いにして、マスメディアにも駿台天文講座を取りあげていただき、毎回熱心なアマチュア天文家を迎えております。
駿台ジュニア天文教室は、多感な好奇心の小・中学生を対象に実験をとおして『宇宙・星・科学の疑問?なぜ・なんで!』にお答えし、保護者と共に楽しく参加できるユニークなのが《駿台ジュニア天文教室》です。この駿台天文講座及び駿台ジュニア天文教室が、宇宙への誘い、新しい宇宙観を育てていただくことを多いに期待する新しい《駿台天文講座・駿台ジュニア天文教室》の幕開けです。
2025年度 第60期 <駿台天文講座>前期スケジュール
原則として対面とオンライン(Zoom)のハイブリッド開催となります。詳しくはホームページ上でご案内する各回のお知らせをご覧のうえ、駿台天文講座担当にお問い合わせください。
前期 2025年4月~2025年9月
回 | 月 | 日 | 曜 | 講 座 題 目 | 講 師 名(敬称略) | |
709 | 4 | 12 | 土 | 第25太陽活動周期極大期はもう終わりか? | 渡邊 鉄哉 | 国立天文台名誉教授 |
710 | 5 | 17 | 土 | 観測ロケット実験 FOXSI、5分間の挑戦: 活動する太陽が放つX線光子を捉える | 成影 典之 | 国立天文台・太陽観測科学プロジェクト 助教 |
711 | 6 | 21 | 土 | X線天文衛星 XRISM とその成果 | 藤田 裕 | 東京都立大学大学院理学研究科 教授 |
712 | 7 | 19 | 土 | (仮題)すばる望遠鏡25周年とギャラクシー・クルーズ | 臼田-佐藤 功美子 | 国立天文台ハワイ観測所 |
713 | 8 | 16 | 土 | (仮題)地球接近天体と日本スペースガード協会の活動 | 浅見 敦夫 | 日本スペースガード協会 |
714 | 9 | 20 | 土 | 小さな天体が起こす大事件 | 茂山 俊和 | 東京大学理学系研究科 ビッグバン宇宙国際研究センター |
《駿台ジュニア天文教室》は、主に小中学生を対象に、宇宙や科学に幅広く関心を持ってもらえるよう、毎月設定したテーマだけでなく、「今夜見える星座」「楽しい科学実験」などについて、分かりやすくお話をします。
※原則として、対面とオンライン(Zoom)のハイブリッド開催になります。
※対面参加者については、人数の上限を設定します。ご了承ください。
日時 2024年9月~2025年1月 (後期) 毎月 第3土曜日 15:00~16:00
講師 中嶋 浩一 先生(一橋大学名誉教授)
回 | 月 | 日 | 曜 | 講 演 タ イ ト ル | 講師名(敬称略) |
7 | 10 | 19 | 土 | 天文学のデータベース | 中嶋 浩一 (一橋大学名誉教授) |
8 | 11 | 16 | 土 | 目に見えない光で宇宙を見る | |
9 | 12 | 21 | 土 | 星はどのようにしてできるか | |
10 | 1 | 18 | 土 | カレンダーと天文学 | |
11 | 2 | 15 | 土 | 変光星とは何か | |
12 | 3 | 15 | 土 | 宇宙と銀河 |
駿台天文台の望遠鏡
東京駿台天文台

【北区・王子】
(費用:無料)
毎月の駿台天文講座終了後に晴天の場合は、口径20cm屈折望遠鏡(ニコン製)で、月・惑星など天体観望をします。
◎20cm屈折望遠鏡(1965<昭和40>年4月設置)
[性能]対物レンズ:アクロマート
口径:200mm 焦点距離:2,400mm
口径比:F12 集光力:820倍 極限等級:13.3等
[架台]ドイツ式赤道俵・電動追尾
[主な観測]太陽黒点(45年間観測継続中)、惑星、その他
- ▲2012年5月21日の金環日食